A Song for you

エンタメわっしょい

平々凡々だけれども

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毎朝4時に起きて通勤しているので半ば夢うつつの状態で移動しているのだが、ふと駅の案内板を見て「これだ」と思って撮った写真。楽しみにしていた予定が次々となくなり毎日がつまらない。せっかくなので何かを始めたり再開したいけれど面倒くさい。でも…みたいな気持ちでグルグルしていた私にピッタリだと思った。私はどこでもない此処にいるのだ。

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写真を撮ったその日、仕事帰りに本屋に立ち寄った。前に立ち寄ったのがいつか覚えていないくらい久しぶり。ここ数年、読書量が減っていて本を沢山読む人に憧れていたのだが、本を買っても読まないままにするのが申し訳なくて読書をするときは決まって図書館で借りるか電子書籍で漫画を読むくらいだった。でもその日は何となく「買ってもいいんじゃないか」という気持ちになったので何冊か買ってみた。ここしばらく生活必需品以外のものを買ってなかったので、自分で自分の欲しいものを買うのはいい気分だった。なんだ、買ってもいいじゃん。

「何かをするなら成果を残さないといけない。」そんなことをここ最近の自分に課していたような気がする。本を読むなら読破しないといけない。 そんな感じ。浪費を減らすにはいい考え方だとは思うけれど、自分の中の好奇心の芽をことごとく摘むことになるとは思わなかった。

自分の興味のあることを始めるのに理由なんていらないのではないか?結果が出ようが出なかろうが始めること自体に意味がある。というか始めないと結果も出ないのでは。卵が先か鶏が先か。…なら絶対やったほうがいい!

なにか凄いことを決断しようとしている風に見える(読める)かもしれないが、個人的に自分の人生やりたいことやればいいじゃん。みたいなごくごく当たり前のことを再認識してちょっとだけ気持ちが上向きになったよという話。

 

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本屋で見かけて一目惚れして買ったパンダスタンプたち。のびのびと生きている様子が素晴らしい。使い道はないけれど可愛かったからオッケーです。せっかくだしジャムとか作ってラベルに押そうかな。

お金持ちでもないし、人に自慢できるような能力もない。教養があるわけでもない。ど田舎育ちでコンプレックスにドップリと頭の先まで浸かっている人間である。強いて言うなら人よりちょっとだけ料理ができることくらいが取り柄か。でも忍耐力もないし何かを続ける持続力もない。あぁ、今日も有名YouTuberが羨ましい。素敵なインテリアに囲まれてるインスタグラマーが羨ましい。面白い記事を書くブロガーが羨ましい。フォロワーが、友人が。自分以外の誰かが羨ましい。誰かの憧れとやらに1度くらいなってみたい。けどきっとなれないだろう。

私の人生、平々凡々だけれども、それでもいいのだ。とか書いてまた来年くらいにウンウン悩むんだろうなぁ。

 


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今日も自分の作るご飯が美味い。

なんと平凡な私の人生よ。そこのけそこのけ私が通る。

必要十分量の幸福

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20歳の頃に撮った写真。

自宅待機がやっっっっと終わって出勤である。なんやかんやで11連休というなかなかに大きな休みをもらってしまった。実際のところ、ひたすら自宅待機で外出したのは病院に行った2時間ほどだけで、あれだけ「休みをくれ!」と思っていたけど求めていた「休み」では決してなかった。欠勤からの減給に怯え、体温計を1日に何度も脇に差し込み、37.1度や37.3度と言った微妙な微熱が表示されるのをウンザリした顔で見つめ、職場に「まだ発熱しています」と連絡するだけの毎日だった。そして結局何の症状だったのかわからずじまいだった。

虚しかった。発熱以外は健康そのものだったので(ストレスからか蕁麻疹になったがいつものことである)、家の掃除はあらかた完了した。風呂場の排水口から窓のサッシの掃除までありとあらゆる場所を掃除したけど心はいまいち晴れなかった。やりたくてやっているのではなく、他にやることがないから何となくやっていたので当たり前だといえば当たり前の結果だったのだが。マンネリ化した自宅待機で退屈していた。以前なら喉から手が出るほど思いでやってほしかった舞台の無料配信も殆ど見ていない。せっかくだから資格の勉強でもするかと参考書を手に取ったが、この前に資格試験そのものが中止になったことを思い出した。人生にやる気がない。

家があって仕事があって、大好きな人である夫と一緒にいて幸せだと思う。でもなんだろうこのやるせなさは。そこそこ幸せだし楽しく生きているはずが、いつのまにかSNSやテレビを眺めては自分のものではない人生に底知れない嫉妬や羨望を感じてしまう。漠然と「自分は他の人とは違っていて何かを成し遂げることのできる人間である」とまだ心のどこかで思っているからなんだろう。あれもこれもやりたいはずなのに何かと理由をつけてやらない。そこまでの情熱や努力を続けるだけの継続力がない。生きてるだけで偉いと思うけど資本主義社会では「より多く、より便利な、より優秀な人材やモノ」が尊ばれるので生きてるだけで競争社会の中で順番をつけられる。強者に優しい世界である。ガッデム。

幸せなんだけどなぁ…でもなぁ…。キリがない。本当にそう思う。

ロールスロイスに乗る人生ってどんな感じだと思う?」と夫にこの前聞かれた。夕食中だった。道端にロールスロイスが止まっていてそこに同年代くらいの男女カップルが乗っていて疑問に思ったそうだ。私は10秒くらい考えてから答えた。

ロールスロイスの営業かもしれない。自分のものではないかもしれない。親とかに借りたのかも。それか普通にレンタルとか。それに」

私は乗りたくない。

そう言った。高級車なんて恐ろしくて乗れない。運転をして擦ったらも思うだけで恐怖で固まってしまう。座席に座るだけでも緊張してしまうだろう。あとお金を沢山稼いでいるからといってお金を沢山持っているかはわからない。みんなが知ってるあの大企業だって大稼ぎしてるけど借金もすごいよ。あなたが見たロールスロイスも100回ローンとか組んで買ったのかもしれない。

とりあえず思いつく限りのことを口に出すと夫はそうかなぁとまだボンヤリと考え事をしているような表情だった。必要十分量の幸福でいいじゃないか。私は家にお菓子があるだけで幸せだぞ。できればチョコパイがいい。夫よ。私はチョコパイが食べたい。ぷりーず、ぎぶみー、ちょこぱい。

ほどなくしてチョコパイが差し出された。やったぜ。

何となくだけど、自分で自分をよく頑張ったと褒めてあげるような経験は大人になってから経験するのは難しいんだろうな。あとその経験の大半は仕事関係なんだろうということもなんとなくわかる。自己肯定感を高めるには…みたいな話になりそう。自己実現の欲求。マズロー。難しいね。とりあえず毎日ラジオ体操でもやってみる?あと毎年こんな感じに虚無っぽくなるんだけど他の人はこういうときに何をやっているの?

 

 

私のステイホーム

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結論から言うと、1週間ほど発熱した。その日は仕事中に何度か立ちくらみと吐き気があって、気持ち悪さと戦いながら働いていて後から来たベテランパートさんに「今すぐ帰れ」と半ば強制的に早退させることになった。今思えば賢明な判断だと思う。帰宅して休んでいたら軽い下痢があった。冷たいものを飲みすぎたとかではないので何故だろうと首をかしげる

その次の日から2日間の休みだったので「軽い体調不良だし治るだろ」とタカをくくっていたのだが、朝に検温してみると37.1度。オーマイガー。その次の日も36.9〜37.4度あたりをウロウロする形になり、職場に連絡すると出勤停止となった。その次の日も熱は下がらない。

「新型コロナウィルス  微熱 下痢」で検索してみると下痢も症状のひとつにあるらしい。あれ以来下痢はないものの熱は下がらない。全身がポカポカしていて走ったあとのような感じ。それ以外に体調の変化はなく、普段通りの生活が送れるくらいなので部屋中の掃除をしたりゲームを少しだけやってみたりしていた。

「相談センターに電話して病院に行ってください」と言われたのが休んで4日目のこと、電話してみると「新型コロナウィルスの疑いは低いと思われる」のようなことを言われ、かかりつけ医に相談するように言われた。夜に熱を測ると37.5度だった。次の日に病院に行く。

医師から「新型コロナウィルスではないとは思うが、そうではないとは言い切れない。軽症なので検査することは今の状況では到底不可能なので抗生物質と解熱剤を処方する。引き続き経過観察をしてください」と言われた。別室に待機させられ、そこに置いてある電話の子機で症状を説明して医師の診察を受けたのだが、本来ならば電話診察の後、薬局に処方箋をFAXしてそれを患者が取りに行くのだと言われた。私は結婚して名字が変わったので、保険証の都合で病院に行かなければならなかったけど、本音を言うと家で診察を受けたかった。

今日は休んで6日目。家でやることがなくなってしまった。家を出るわけにはいかないし全てにおいてやる気がない。なんとか家事は一通りしたが、気持ちはどんよりと沈んでいる。発熱は続いたが1日しか37.5度以上は出ていないしその他の症状も軽く、「熱以外は元気だし、私は休んでいいのだろうか…」という罪悪感に悩まされながら自宅待機を続けている。「解熱剤を服用しない状態で発熱がない場合、その日から3日間自宅待機の上職場復帰すること」と上司から説明されたが、いつになるのやらわからない。このままでは有休と傷病手当金を申請しないといけないだろう。

「早く元気になってくださいね」と職場から連絡が来るたびに申し訳なくて憔悴してしまう。元気なんだけどなぁ。

 

熱を測ってみる。37.1度。

はたして私は何なのだろうか。

 

4月は焦るという話と敬愛するブログたち

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特に理由はなくても4月は焦る。どこか浮き足立ってるリクルートスーツに身を包んだ新社会人を見るたびにドキッとするし入学式、入社式といった言葉には「さぁ新しく物事を始めますよ」のような無言の圧力さえ感じてしまう。慌てて去年の4月は何をしていたかと写真データを遡ってみたら地元の道の駅で筍を購入していたことがわかった。これはそのときの写真。そういえば、地元の友人は何をしているのかなとフェイスブックを覗いてみると、学生時代の友人が語学の専門学校を卒業していたり、遠い国にワーホリに行ってたりして無意味に焦っていた気持ちに更に拍車をかけることになった。4月よ。どうしてそなたはそんなにも私にプレッシャーを与えるのだ。

さて、仕事では外出しているが休日は家にいるのでダラダラしているのもあまりよくないと思い、休日に家でやりたいことを書いていこうと思う。多分やらない。だってPS4ファイナルファンタジーⅦ リメイクが届いたから。

 

・ヘアアレンジの幅を広げる

ストレートとウェーブの両方ができるヘアアイロンを買って1年以上経つというのに寝癖直しでしか使ってないのが悔しいから。最近は比較的時間があったので美容師さんのInstagramの動画を見て真似たりしている。

ERIKOさんのヘアアレンジはわかりやすくて簡単なのにそれっぽくて素晴らしい。いつか髪の毛をフワフワかつ綺麗に巻けるようになりたいんだ私は。ヘアバームも買おうかな。

 

・断捨離をする

チクチクする化繊のセーターをいい加減に捨てたい。捨てよう。

 

・チーズケーキを焼く

無印良品のチーズケーキキットを買ったので早く焼いてみたい。でも今日はチーズケーキを買ってしまったのでまた後日

 

・クッキーを焼く

この記事読んでいいなぁってなったので。

この記事以外も可愛くて素敵な記事ばかりなのでオススメです。可愛いなー。

 

・スパイスからカレーを作る

この記事読んでいいな(以下略

ブログ「ぶち猫おかわり」さんの料理写真の美しさとシズル感は本当にすごい。文章も淡々としながらわかりやすくて料理への愛情を感じるところがとても好きです。

 

・本を読む

本を読む習慣がなくなってからというもの本を読む集中力と体力が一気になくなってしまった。本を沢山読む人はすごいなぁとここ数年ずっと思っているので私も早く仲間入りしたい。

読書についてはこの記事が本当によくて本を読みたくなります。世界は広い。

 

おすすめブログ一覧みたいな記事になってきたな…いや、実際のところ私の生活の半分以上はインターネットからの情報から動いているので仕方ない。

 

・架空の旅行計画を立てる

新郎新婦共に転職したてで休みがなく、かつ1泊2日旅行さえもできないという休みが合わない夫婦である。いつまでたっても新婚旅行に行けない辛さよ。

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待てよ。そういえば日帰り温泉旅行に会社の人たちのご厚意で行かせていただいたのだった。フキと桜海老の炊き込みご飯が美味しかったな…。

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旅館には美味しいお菓子を持ち込むと幸福になれると聞いて高級チョコレートを持参。美味しかったな…高いチョコレートは香りが芳醇ですよね。ナッツの香りがフワァって鼻の中に広がる美味しさ

 

あ、旅行ブログだと

砂漠さんの旅行記がとても面白い。秘境の地に旅行したことがないので見ていてワクワクする。行くの大変だろうなぁとも思う。

 

旅行といえば桜花さんのブログも大好き。他を寄せ付けない圧倒的な更新率とフットワークの軽さと文章の読みやすさと世界を見つめる眼差しの鋭さがすごい。旅行だけではなくて全部の記事が面白いのもすごい。

 

新婚旅行ではイタリアとかヨーロッパに行きたくて個人旅行とか友達と旅行ではベトナムかタイは行きたいと思っているので架空の計画立てるぞ。大学の授業で「将来の自分の理想の1日を書く」というものがあって、その内容は「架空の計画だろうが理想だろうが具体的にアウトプットすることによってそれはかなり現実的になり、可能になる」だったんだけど、それに近いと思う。現実化するぞ。旅行に行きたいです。 

 

・ブログを書く

できてない。これがマジでできてない。書きたいなと思っているネタだけで10本以上あるのに何も書けてない。ヤバい。

・ミュージカル「CHESS」の感想続き

・台湾旅行のまとめ続き

・自分の結婚式

・行ってよかった国内旅行まとめ

・最近やってよかったこと

・最近見た映画とか漫画とか

・自分とっての必要十分量の幸福

・苺を煮ると幸せになる

・家を快適にしたい話

・自分のブログの好きな記事

すぐに思いつくだけでこれだけある。どんだけ。でもまあ自分の好きなペースで好きなように書いていくのでいつか書けたらいいなくらいです。ブログといえば半年くらい前に「なんか好きだな」とチェックしていたブログとその方のツイッターアカウントをたまにのぞいていたらドンドン読者数もフォロワー数も増えてメディアから取材もされるようになっていて驚いた。そのブログは更新頻度が高くて写真や記事の内容も統一されていてセルフプロデュースというかセルフブランディングが上手い人は物を作るのが上手いなぁと思った。あとブログはやっぱり更新率が高い方がアクセス数が多そう。「なら私もこまめに更新して面白くてアクセス数の多いブロガーになるぞ!」みたいな考えもチラリと頭をよぎるけれど、根が怠惰な人間であることやブログや記事内容を統一させてコンテンツ化させる(使い方あってる?)労力も持ち合わせていない。かといって何気ない日常を面白く読ませるような文筆もまるでないので、こうして適当な記事を今日も適当に書いているのである。

何気ない日常を最高に面白く書けるのはかとみさんだと思っている。日常への着眼点が随一。イラストも可愛くて好きです。

 

岸田奈美さんもすごい。言葉の韻の踏みとリズムの良さがすごい。話し言葉な文章ならこの人。

 

文章系のブログだと

湯葉さんのこの記事が大好きで何度も読み返してる。少しずつ変わっていく人間関係とその時々の描写の細やかさと想像力を膨らませるヌケのバランスの良さよ。

 

あと個人的な好みとして個人ブログでインタビューをやっている記事がとても好きなので紹介しておく。みんなにも書いてほしい。

GAMEBOYZさんのインタビューシリーズは読んでいるこちらがその人の人生をがっつり覗かせてもらっているようでかなり面白いです。答えながら自分のことを省みたりしてるシーンもあって、単純な感想だけれど人に人の数だけ人生があるなと思い知らされる。

 

ユウナさんの韓国ミュージカルオタクインタビューも面白くて毎回楽しみにしている記事のひとつ。何かへの愛が溢れている人たちってやっぱりエネルギッシュでパワフルで生命力を感じてとてもよいです。

 

みなさんもオススメブログあればドンドン紹介してください。あとブログ書いてください。私は明日は友人とオンラインお茶会なので楽しみです。お菓子いっぱい買わなきゃ。

 

 

 

 

ハッピーエンドのその先

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自分の結婚式(正しくは私と夫の結婚式である)が、終わった。ここ半年くらいなんやかんやで準備に追われていて休暇をそれに全部つぎ込んでいたので解放感に浸っている。準備といっても私の場合はヘアメイクリハーサルやブライダルシェービングといったブライダル美容のというやつのもので、席次表やらメニュー表やらの細々とした準備は全部夫がやってくれていた。ありがたい。ありがとう。


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結婚式も披露宴もひたすらに楽しくてずっとゲラゲラ笑っていたので叔父に「お前明るいなぁ!!」と笑われた。楽しかったので仕方ない。あと、なんとなく自分の結婚式はしんみりしたものにしたくなかったのだ。楽しかったなぁ。本当に楽しかった。式が終わって1ヶ月が経ったが当時は今の世界がこんな風になっているなんて思いもしなかった。えらいこっちゃ。結婚式のことも色々書きたいので時間があったらまた書きます。

 

以下、適当な日記

 

観葉植物を去年の秋頃から育てているのだが、これがなかなかに楽しい。確かパキラとテーブルヤシをそれぞれ300円で買ったはず。水やりをしたり日当たりの良い窓辺に置いて日光を浴びさせたりしている。最近は何かで「植物は葉がそよぐ程度の風に当てるといい」と読んだので天気のいい日は外に置いてみて風に揺れる葉を眺めたりして癒されたりもしている。冬の寒い時期は流石に成長が止まってしまったが、毎日少しずつ育っていく植物を見るのは精神衛生上とてもよろしい。小さな新芽が新しく伸びているのを見つけると嬉しくなるのです。すぐ枯らすだろうなと思っていたけれどまだまだ大きくなりそうなので楽しみにしている。観葉植物といえばツイッターでおまるさん(@of_swan)の部屋のツイートがとても素敵でTLに流れてくるたびに羨ましくなります。素敵。

インスタグラムだとJK DECORさんが好きです。

 

ね。素敵ですよね。最近は暇なので模様替えとかしてみたいけど部屋の間取り的に難しい。悲しい。そう、最近は暇である。暇なのでゲームのプレイ動画ばかり見ている。デトロイトビカムヒューマンがめちゃくちゃ面白い。物語の分岐がこれでもかというほどあって色んなストーリーを楽しめる。高度なアンドロイドが社会に普及して人間の仕事を担うようになった世界の話なんだけどAIの自我や社会問題に触れていて面白い。カメラアングルとか音楽とかも素晴らしくて「プレイヤーが作っていく映画」という感想にも頷ける。気になった人は検索してみてね。アンドロイドとは…人間とは…心とは…

 

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この前ファミマのいちごミルクが美味しいときいて買ってみたら本当に美味しかった。ちょっとゆるいフルーチェに苺がゴロゴロ入ってる感じ。結構濃厚なので家にいるときは牛乳で割って飲んでる。美味しかったので飲んだ次の日に3本買った。通年販売はしないのかな?終わるまで買い続ける予定。あとファミマはラテマシーンで作るココアと抹茶ラテが美味しい。ローソンはバスチーが美味しい。

 

他に何かあったかな。あ、Bluetooth対応のスピーカーとワイヤレスイヤホン(AirPodsみたいなやつではなくて線で繋がってるやつ)をゲットしたのですがかなり快適です。スマホを机に置いて部屋をウロウロしても音楽が聞こえるのは嬉しい。通勤のときにもコートにスマホを入れて移動するときに耳がクンッと引っ張られるような時もなくなった。ワイヤレスイヤホンを「なくてもいい便利なもの」の枠に入れていたけど使ってみたら納得の快適さ。もっとはやく買えばよかったなー。

 

ブログを書きたいなーと思いつつ投稿画面を開くと何も書けなくなるという怠惰な状態が続いていたので適当に書いてみた。世の中がこんなことになっていて毎日うんざりするようなことばかりで悲しくなるけれど出来ることをやるしかないよなぁと思って手洗いうがいをしています。みんな元気かい。元気がないときは小麦粉を捏ねるといいよ。パンとかクッキーとかできるよ。美味しいよ。

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苺食パン

 

まとまりのない記事で申し訳ない。話は変わるが毎日通勤途中で出会うおじさんが最近気になって仕方ない。どっしりと貫禄のあるおじさんなのにリュックサックにカビルンルンのマスコットキーホルダーを2つ付けているのだ。カビルンルン。やなせたかしの作品「アンパンマン」シリーズに登場する悪役バイキンマンの子分である。ミニオンといいカビルンルンといい悪役は小さなワラワラしたものを率いるのがセオリーなのだろうか。話が逸れた。おじさんがカビルンルンをつけていることに非難するつもりは毛頭もない。というか本当はおじさんが気になっているのではなくカビルンルンが気になっている。カビルンルン。バイキンマンの子分でカビのキャラクターである。公式ホームページにも行ってみた。

なかまのしょうかい|アンパンマンについて|アンパンマンポータルサイト

かびるんるん


ばいきんまんの なかま。おおぜいで うごきまわり、なんにでも とりついて かびだらけに してしまう。ばいきんまんの ロボットも じつは かびるんるんが うごかしていることが おおい。
 

カタカナ表記かと思っていたらひらがな表記だった。かびるんるんばいきんまんもひらがな表記だった。とんだ勘違いをしていた。さて、カビルンルン、正しくはかびるんるんだが、何故「かびるんるん」なのだろう。「かび」に「るんるん」をつけただけでなんでこんなに楽しげになるのか。もし「かび」と「るん」なら「かびるん」である。かびるんはなんかポケモンカビゴンとか熊本県公式キャラクターのくまもんっぽい。カビゴンカビゴンゴン。完全に響きがタンスにゴンである。タンスにゴン。タンゴン。もはや意味不明になってきた。

あれやこれやと考えていたら久しぶりにアンパンマンを見たくなってきた。アンパンマン、いいじゃないか。ばいきんまんと闘うアンパンマン。今の世の中にピッタリである。

あれとこれを天秤にかけてみる

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郵便局にあったアフラックのぬいぐるみ。モフみがあって可愛い。

27歳になった。なんとなく2年前から誕生日にブログ記事を書いているので今年も書くことにする。多少の遅れは見逃してほしい。

去年の記事はこれ

なんとなく27歳になれば人生のことがわかってくるもんかと思っていたけれど全くである。23歳のときにパワハラで心身を病んで1度だけ自殺しようと考えたことがあったので、ただ漠然と「生きてるなあ。」とは思う。まだ死んでない。偉い。生きてる。とても偉い。

26歳を終えての感想としては退職、転職、結婚をしたのでまぁ色々あったなあくらい。頑張ったとは思うけれど、目の前のことをやるしかなかったからそこまで苦痛ではなかった。それにしても恋人との同棲が1年も続くとは。そしてその人と自分が結婚するとは。人生わからないものである。あと私以上に私の友人が「結婚!?あなたが!?嘘でしょ!?」と驚いていて、そのうちの1人には「中学の時に宝塚歌劇にどハマりしてそこから2次元とジャニーズに走って「現実の男なんかクソ。オタク最高。リア充は爆発しろ」と叫んでいたのに!?」とまで言われた。おおむね正しい。正しいけど昔の自分よ…。

さて、生活において「1人でいることで得られる自由」と「誰かと一緒いることで得られる安心」を天秤にかけてみたら明らかに後者の方が私にとってメリットがあった。怖い夢を見て泣きながら目が覚めたときに、隣で寝ている夫の背中にしがみついたら「どうしたの」と頭を撫でてもらって更に泣いたことがある。自分で自分に与えられる安心には限界があるのだとそのときようやくわかった。エウレカ!!

今年の私は何をしていくのかなー。タイかベトナムは行きたいんだけどなー。FF7のリメイクも出るからPS4も買わなきゃだしジャニーズWESTの初のドームツアー(めでたい!)もあるから行きたい。あと転職してちょっとだけ収入が増えたのでその分貯金したい。いい加減定期預金とか積み立て始めような自分。そういえば親から入れ入れと言われ続けて、やっと医療保険に入ったのだけど、保険の営業をしている友人とお茶している時にポロっと「何入ったらいいのかわからない」と言ったら翌日に見積もり持ってきて笑った。

人生を終わらせようとした23歳の自分に向けて「大丈夫だよ」と言うために生きている自覚は確かにあって、そのゴールが一体どこにあるのかはわからないが今日もこうして生きている。とりあえず昨夜にホームベーカリーに仕込んだチョコレート食パンが上手く焼けていればいいのだが。ハッピーバースデー私。明日も明後日も楽しく生きましょう。

ミュージカル「CHESS」感想 〜私とサマンサの話〜

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私とサマンサ・バークスの話をさせてほしい。私が彼女のことを知ったのは映画「レ・ミゼラブル」(2012)を映画館で観たからなのだが、初めてレミゼを観たときは雷に撃たれたような衝撃であまりの感動に鑑賞後ずっと絶句したままだったことを昨日のように覚えている。美しい音楽や俳優たちが紡ぎだすキャラクターたちの人生。激動の時代を描きながら作品の根底にはずっと愛が絶え間なく流れていて「このミュージカルを知らなかった私は何をして生きてきたのか?」と思うほど。今までの人生でこんなことは経験したことがなく、心が震えるどころか魂を鷲掴みにされるような感覚だった。そういえば鑑賞中に心臓がギュッとなって息苦しくなって驚いたのだが、集中しすぎて呼吸を忘れていたのだった。友人と観に行ったのだがあまりにも感動しすぎてようやく「よかったね…」と言葉を喉から絞り出すまで1時間くらいかかっていたように思う。そこからは気が狂ったようにレミゼオタクになった。俳優たちのSNSをフォローし、レミゼの原作を読み、海外のファンガールたちのTumblrを追いかけ、暇さえあればレミゼに関するものを検索して漁りまくった。そのときはアンジョルラス役のアーロン・トヴェイトに夢中になっていて(今も大好きです)、彼のことを追いかけつつ他のキャストを追いかけるみたいな生活だったのだが、1枚の写真をキッカケに私はエポニーヌ役のサマンサ・バークスにハマることになる。

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コチラ

めっっっっちゃ可愛くないですか?可愛いです。めっっっっちゃ可愛いです。満面の笑みでサムズアップするサマンサめっちゃ可愛い天使女神最高。可愛すぎる美しい最高。人が笑顔になることに「花笑む」という言葉を当てることが稀にあるが彼女の笑顔は本当に花が満開になるようなものだとおもう。初めてこの写真を見たときにはツイッターで叫びまくっていたし自宅でも床で「サマンサさんめっちゃ可愛い」と転がっていた。その様子を冷ややかな目で見ていた親には軽く心配された。大丈夫。元気です。

案の定、めでたくサマンサのファンガールになった私は彼女の経歴を調べたり、ファンレターを送り、誕生日には花を贈ったりするようなやや愛が重めのファンになるのだが、それはちょっと今回置いておこう。

サマンサのことを日本の方々に知ってほしいので簡単にだが、彼女の経歴を紹介する。

 

サマンサ・バークス(Samantha Barks)

1990年10月2日生まれの現在29歳

マン島という小さな島で産まれた彼女は16歳で島を離れて島を離れてミュージカル女優への道を歩むことになる。

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マン島はここだよ。覚えてね。

17〜18歳の頃にオーディション番組「I'd do anything」に(ミュージカル「オリバー!」のナンシー役のオーディション番組)サマンサは参加するのだが、最年少ファイナリストとして残った。

当時のサマンサ。歌が上手い。

それからいろんな役を演じて彼女自身の代表作である「レ・ミゼラブル」でエポニーヌをクイーンシアターで演じ、「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート」のエポニーヌに抜擢された。それから映画のエポニーヌにも抜擢されたのだが、今思うとヒュー・ジャックマンアン・ハサウェイなどの誰もが知るような映画の大スターたちの中にサマンサが主要キャラクターとしてキャスティングされたのって天啓なんじゃないか。

何も言わずにこの彼女のパフォーマンスを見てほしい。私は何度見ても感動して心の奥底から温かい何かが湧き上がってくるような感覚になる。

ロンドンからはるか離れたマン島で生まれ、ミュージカルが好きで音楽が好きでずっと走ってきたサマンサ。今ではオンブロードウェイの主役を演じるまでになった。しかもミュージカル「プリティ・ウーマン」のビビアンですよ。映画ではジュリア・ロバーツがやったあの役ですよ。

見て。この素晴らしいツーショット。

 

そして今度はウェストエンドでミュージカル版「FROZEN」(アナと雪の女王)のエルサにキャスティングされた。なんということ。

こう書くと彼女のキャリアは順調に思えるかもしれないが、それは彼女の努力の賜物である。あと映画の撮影が全部終わってプロモーションにまで参加してたのに出演シーン全カットされたやつとか、ワークショップとトライアル公演では主演を務めていたのにブロードウェイの本公演では別の人がキャスティングされたりとかもあった。すごく辛かった。私が。

さて、私がサマンサを好きなのは様々な理由があり、それこそ両手足の指の数でも足りないくらいだが、やはり彼女の笑顔と彼女人柄に惹かれているのが大きいのだと思う。サマンサはすごい。私はサマンサを知ってかれこれ6年間ほど彼女のファンガールだが、彼女が今まで泣き言や愚痴をSNSに書き込んだのを見たことがない。なにかのインタビューで「ネガティブなことはあまり考えない。何かあったとしてもそこで自分に出来ることがあると思うから」みたいなことを言っていて豆腐メンタルの私は(豆腐は美味しくて素晴らしい食材です。)、「ひええええ」と舌を巻いてしまったのだけど、彼女はまさしく言葉どおりの人で、以前ほど頻繁に更新することはなくなったけど、SNS上の彼女はいつも笑顔で楽しそうだ。あと家族や友人を大切にしている様子が伺える投稿が多いのも好きだ。そしてミュージカルを愛し、愛され、自分の才能に奢ることなくひたむきに努力を重ねている人だと思う。サマンサのことが好きで「ロンドンでミュージカル 「City of Angels」に出るよ!」と言われたときは、まだパスポートも持ってないのにロンドンに行くことを決意して舞台のチケットを取り、初海外初1人旅かつ個人手配という怖いもの知らずな旅を実行することになる。大学最後の年かつ国家試験を控えていたけれどバイトを入れまくって死ぬほど働いて資金をなんとか作った。夏休み丸々1ヶ月間働いた。朝はカフェで働いて夜は居酒屋で働いた。休みが1ヶ月の間に2日しかなくて倒れるかと思った。実際倒れた。

 

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やったー!ロンドン来れたー!の写真

 

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そんなこんなで来たぜロンドン。観たぜCity of Angels。めちゃくちゃ予習して観たので内容の理解がしやすく、演出も楽しめてよかった。サマンサはキュートでセクシーでいたずらっ子なキャラクターで最高だった。ステージドアに並んでサインももらったしツーショットも撮ってもらった。死ぬほど可愛かった。想像してたどおり素敵な人で想像以上にワンダフルで親切な人だった。「日本から来たよ」というと目をまん丸にして驚いたサマンサは超可愛かった。サマンサ超可愛い。ちなみにサマンサへのメッセージをTLで募り、メッセージボードを作成して渡したのだが今思うと恥ずかしい。大丈夫だったかな…。

サマンサとツーショットを撮ったことも初めてロンドンで観たミュージカルも私の人生を丸ごと更新してしまうほど素晴らしいものだったが、なにより「好きという気持ちを信じて1人で手配して遠くへ行ったこと」が自分にとってかなり大きな経験になったように思う。世界は広かった。そして美しかった。あと「自分の人生を自分でコントロールできている」のような全能感に近い感覚を得ることができた。そしてもちろんロンドンのことは大好きになった。それから3年連続で1人でロンドン行ってフォロワーさんとご飯を食べたり一緒に観劇したりしたし、ミュージカルや舞台のことも更に「色んなものが観たい!」という気持ちが強くなって年間に50本ほど劇場へ足を運んでいた年もあった。お金はあっという間になくなったけれど、映画「レ・ミゼラブル」とサマンサは間違いなく私の人生を大きく、よりよく変えてくれたのだった。

チェスの話を少しもしないまま自分とサマンサの話で3300文字ですがここまで読んでくださった皆様、大丈夫でしょうか。何が大丈夫で何が大丈夫でないのかはよくわからないが。

…続ける。

当たり前だがサマンサの拠点はロンドンまたはニューヨークで、日本に住む私は彼女の情報やパフォーマンスに触れる機会は少ない。サマンサがBBCのラジオに15分だけDJとして出るよと言われたときは朝の5時に(ロンドンとの圧倒的時差)、BBCにラジオのチャンネルを合わせてサマンサの声を聴いていたこともある。愛が重い。

サマンサを好きになって6年間、いや、今は7年間くらいになるのか。当時大学生だった私は社会人になり、2回転職したし恋人ができてその人と結婚もした。あゝ人生よ。彼女が舞台に立つたびに航空券買って飛ぶ!ということはなかったし、私も他に色んなものにハマったりしていたので以前ほどのファン活動はしなくなったもののサマンサのSNSをチェックすることはやめなかったし、彼女の新しい仕事の話を目にするたびに「よかったねぇ」と喜んでいた。

そんなある日、梅田芸術劇場で上演される「CHESS THE MUSICAL」にサマンサが出演するとのツイートを見た。サマンサが、サマンサが、日本に来る。しかも東京だけでなく大阪にも。

来ちゃったよ。来ちゃってるよ…。

サマンサの出演決定のニュースを見たときは夕食を食べていた最中だったように思うのだが、あまりのことにスマホを掴んだまま立ち上がり、20分ほどツイッターを直立不動のまま凝視して心のままツイートで叫び散らしていた。隣でご飯を美味しそうに食べていた恋人に「私は今までのオタク人生で1番心が乱れているので30分は放っておいてほしい。1人にして。」と突然言い放ち、チケットの購入方法やら休暇の申請に頭をフル回転させていた。

あとサマンサの来日ニュースにつきましてTLの色んな方々からお祝いのお言葉を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

感想

本プロダクションは、ABBAのバニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース作曲、ティム・ライス原案・作詞のミュージカル「CHESS」をロンドン初演版台本を用いて新たに演出し直したものであるが、いわゆるコンサート版でありながらダンスや舞台演出、ストーリーも楽しめるというものである。ステージの真ん中に大きな階段を設置して後ろにオーケストラ、上にスクリーンがあって両サイドに日本語字幕が出るようになっていた。演出手法としては、アルバートホールで行われたコンサート版やアリーナツアー版「ジーザス・クライスト=スーパースター」が近いものだと思う。映像演出によって時代背景やキャラクターの心情を表現するので、冷戦時代のことやハンガリー動乱のことはわかりやすくなっていたものの、洗練されているものもあればカラオケのイメージ映像のようなものもあり、正直なところ「ここにこの映像はいらないだろ」と思うシーンもいくつかあった。アナトリーやルークが自分の心情を吐露するソロでせっかく素晴らしい歌唱を披露しているのに後ろにクルクルと変わっていく映像があることにより観る側の視線があちらこちらに移動してしまうのは惜しい。

CHESSはジーザス・クライスト=スーパースター(以下JCSと表記)と同様にコンセプトアルバムからスタートした作品であるが、JCSとは違い決まりきった台本がないので、各プロダクションによって楽曲がカットされたり台本が書き足されたりするミュージカルにしては珍しいものパターンだと思う。今回のプロダクションもウォルターが丸々いなくなっていたりラストシーンも大きく改変されていて、「東西の冷戦によって翻弄され、別れてしまった恋人たち」というよりただの不倫の三角関係になっていた。フローレンスの父親の伏線も回収されず、アナトリーは妻子供を捨てて愛人と逃亡したが結局は家族の元に帰るという自由っぷりである。やりたい放題か。フローレンスの父親の伏線があってアナトリーが「自分が帰国すれば彼女の父親が助かる」と思って行動するくだりはどこへ行っちゃったの?「君を大事にする方法がわからない」と歌っていたのはそのくだりがあったからじゃないの?あと最終決戦のときに敵側が写真をチラつかせてアナトリーの動揺を誘っていたがその写真の中身がわかりにくい(フローレンスの父親なのかアナトリーの子供なのかわからない。実際はアナトリーの子供だったらしいが)。

つまり、楽曲やキャストのパフォーマンスは素晴らしいものの肝心のストーリーが荒っぽく進み、キャラクターたちの行動は突発的でわかりにくく、各シーンがブツ切りになっている印象を受けた。なので本ミュージカル全体を通して得られる感動はあまりなく、「あのキャストのあの歌がよかった」のような感想が出てくるばかりである。カットするところとしないところはもうちょっと選ぼうよ。

カットするしないの話になったので2幕のオープニング(One Night In Bangkok)の話をする。あれは全部カットでもよかった。「アナトリーが亡命してから1年後だよ。タイのバンコクでチェスの試合が行われるよ」というシーンでバンコクがいかに楽園のような場所なのかを歌われる。

ひどかった。手足を露出した女性ダンサーが腰をくねらせてセクシーなダンスを披露しながら「バンコクの夜では貴方の思い通り」と売春宿の娼婦を思わせる歌詞を歌い、背景にある舞台映像では女性の身体の形をしたネオンが次々と現れる。ドン引きしながら観ていると映像が白黒のブロックチェックになり、3Dモデルの女性の裸体がうねうねと動いていて更に引いた。なんだこのミス・サイゴン。韓国でSEKAI NO OWARIのツアーセットが大問題になっていたこともまだ記憶に新しいというのに、この演出や楽曲を使うことについて誰も止めなかったのだろうか。

 

と、ここまで書いて、「サマンサを観るためにロンドやニューヨークに行くことを考えたら安いよね。そうだ東京のチェスも行こう。」と東京でも観劇したのだが、あまりにも演出が大阪と東京で変わっていたので驚いた。

・Difficult and Dangerous Timeの導入シーンのカット(Arbiterの前だったかも)

モロコフとフローレンスがセコンドとして相手チームの不備を指摘するシーンがなくなっていた。モロコフはともかくフローレンスがどんな仕事をしているのかを示すシーンなのにそれが少なくなってしまうのでフローレンスの試合の中での役割が薄れてしまっていた。

・(1956) Budapest Is Risingのカット

フレディがフローレンスに「あの出来事を忘れるな」と自分の父親が連れ去られたハンガリー動乱のことを思い出させる歌である。大阪版の演出ではハンガリー動乱の戦車や集団の映像が使われ、「1956,Budapest Is Rising…」から始まる印象的なメロディーが歌われる。フローレンスは自分の過去とアナトリーに惹かれている自分の間に挟まれて悩むことになるが「誰もが誰の味方ではないのだ」と自分が自分自身の味方になろうと「Nobody's Side」を歌う。さて、彼女の過去の部分に言及するシーン。ここが東京ではない。大阪バージョンでは1幕でこの曲があったので2幕でこのメロディーが使われた時にフローレンスの心に過去の影がさすのもよくわかったのだが、それがない。なんなら大阪も東京バージョンもウォルターが元々いない設定なので、彼女の父親を取引として使う伏線もなんのこっちゃいである。

・Someone Else's Storyのカット

このカットが1番あかん。え、なんでカットしたん。アナトリーの妻であるスヴェトラーナがロシアで「私は別の私で、他の人の人生を歩んでいるのかもしれない」と歌うソロ曲である。大阪では確か1幕の後半だったはず。スヴェトラーナの心情や人となりを知ることができる素晴らしいソロである。1曲丸ごとの1シーンがごそっとカットされていたので「役のエリアンナさんの喉の調子とか体調が悪くてカットされちゃったのかな」と思っていたのに2幕で彼女が朗々と歌いあげていたのでますます謎である。これではスヴェトラーナが突然出てきて夫であるアナトリーをひたすら責め立てるだけになってしまうではないか。あとスヴェトラーナはフローレンスに向かって「彼には自由が必要」とフローレンスとアナトリーの関係を否定しないような発言をしていたのに、モロコフに指示された途端「何度チャンピオンになったら気が済むの」とロシアに帰ってくるよう懇願するし、一緒に帰るために空港にアナトリーを迎えに来るしで何がしたいのかさっぱりである。まぁ何をしたいのかがわからないのはアナトリーも同じだが…。大阪で観た時も「物語が乱暴だなー」と思っていたが東京で観た時はどこからどこまでがカットで物語が繋がっているのかがわからなくて「なにこれ誰かのぶつ切りの走馬灯…?」.みたいな感情に襲われることになった。

今回のチェス。ABBAが手がけた楽曲はキャッチーで素晴らしいものでそれらを歌い上げるキャストのパフォーマンスも素晴らしかった。でも、ただそれだけだった。全体をまとめあげる脚本が荒っぽいので全体を通した感動を得ることはなく、1曲1曲のパフォーマンスを思い返して「素晴らしかったな」と思うことしかできない。ミュージカルは音楽、台詞、歌、ダンスなどが統合されて作られる複雑な演劇形式であるが、だからこそ、それらが一体となったときに得られる感動も大きいものである。だが、今回のチェスのようなコンセプトアルバムから始まり、固定された台本がないまま今まで来たミュージカルは不安定であり、今回のような結果になることもあるのだ。音楽もパフォーマンスもダンスも素晴らしかったというのに。

 

各キャストのパフォーマンスや演出で気になった部分はまた追記します。まだ書くよ!サマンサが素晴らしいよ!ラミンも最高だよ!