A Song for you

エンタメわっしょい

ケーキだ!ケーキだ!

夫と休日が重なったのでカフェに行った。そのカフェはこじんまりとしたもので、ガラス張りの壁から大きな木と海が見えるのがとてもよかった。パスタを頼んであれやこれやと雑談に花を咲かす。

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パスタが来た。食べる。美味しい。

カルボナーラって昔はあんまり好きじゃなかったな。生クリームです!卵です!!みたいな重さが苦手だった。何故か最近になって美味しく食べられるようになったので不思議。これも美味しかった。お腹が空いていたのでモリモリ食べる。即完食。

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外に猫がいたので「猫だ猫だ」とはしゃいで写真を撮る。撮っていたのは私だけだったので若干恥ずかしかった。

 

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ケーキが来た。ちなみにマンゴーのタルトにした。皿の上が眩しいくらい鮮やかである。それを見ながらウフフと思わず笑みが溢れる。さぁ食べるぞとフォークを握った。そのとき何故か「自分にとってケーキは特別な日に食べるものだった」ということを突然思い出した。そうだ。そうだった。子供の頃のケーキといえばクリスマスとか誕生日とかそういった特別な日にしか食べなかった。カップケーキとかアイスクリームとかはしょっちゅうお小遣いで買って食べたりしてたけど、こういった生ケーキは特別な日限定だった。それがこうして何気ない日に私はケーキを食べている。ケーキにフォークを突き刺して口に運ぶ。マンゴーの濃厚な甘みとタルト生地の香ばしいアーモンドが口の中で混ざって幸福としか言いようのない味になった。

「……。」

美味しい。なんだか胸がいっぱいになって黙りこくってしまった。テーブルの向かいにいる夫は「美味しそうだなぁ。いいなぁ。」と言いながらレモネードを飲んでいる(彼はケーキを頼んでなかった)。黙ってケーキとフォークを夫に渡す。

「え、いいの?」

いいですよ。どうぞ。

「やった。」

嬉しそうにケーキを食べる夫を見て「ケーキは特別な日に食べるものだった説」をあーだこーだと話すと納得したような顔で「自分もそうだった」と頷かれた。それがねえ、今になってねえ。

3年ほど前にこういった記事を書いたが、今回の感情はそれとはまた違ったものだった。前に記事を書いたときは自由を手に入れた開放感と全能感で書いたが、今感じているものは子供の頃の自分と対峙しているような懐かしさと切ないものだ。そうだったなあ。自分にとって最高の「特別」で「幸福と平和の象徴」だったよなあ。

幼い頃に、大人の人から箱を受け取って「ケーキだ!」と喜んでいたときのことを思い出した。今でもケーキは嬉しいが、あのときの「特別感」はとうに薄れてしまっている。大人になるとはこういうことなのかもとしみじみしてしまう。

皿の上にはまだ食べかけのケーキが載っている。まだ食べられる。やった。

なんだかあの頃を思い出してジワジワと気持ちが盛り上がってきた。

「わーい!ケーキだ!ケーキだ!」と胸の中で小さく叫んでみた。

 

やったー!ケーキだー!

 

桃は嬉しい

この前、仕事帰りにスーパーで桃を買った。3個入り680円とかそんな感じのやつ。あまりにも嬉しくて桃がスーパーのカゴにあるだけでニコニコしていた。ニコニコしたままモッツァレラチーズと白ワインも買った。嬉しい。桃は嬉しい。

レジの店員に「レジ袋は有料になりますがご利用ですか」と聞かれて驚いた。いつから有料になったのだと思えば政策で7月から始まったらしい。じゃあ結構ですと断って自分のリュックサックの中にモッツァレラチーズを詰め込み、サイドポケットに白ワインのボトルをねじ込んだ。桃は手で持ち帰ることにした。

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手で持ち帰るの図

見た目よりもズッシリとした重み。素晴らしい。両手で恭しく運ぶ。自宅までは徒歩5分ほどの距離だ。それまで桃とのお散歩デートを楽しもう。私はまだ嬉しくてニコニコしている。

自宅に着く。ドアを開けると夫が出迎えてくれた。「桃です」と手の中にあったそれを渡すと「桃ですね」とニッコリしてもらえた。そのまま白ワインとモッツァレラチーズを渡すと「浮かれてるね」と笑われた。うむ。

フィルムの間に鼻を突っ込んで桃の香りを嗅ぐとうっとりするほど甘い匂いがした。素晴らしい。夫に「あなたも嗅ぎなされ」と言うと素直に鼻を突っ込んでいた。笑った。

桃は嬉しい。その日はシンプルに桃を剥いて食べた。美味しい。アールグレイの茶葉があるので明日はアールグレイマリネ(桃のスライスに砂糖を振ってしばらくしたあとにアールグレイの茶葉を振って馴染ませてから食べる素敵な料理)にしよう。桃モッツァレラ(桃のスライスにモッツァレラチーズ、オリーブオイル、塩胡椒を合わせたこれまた素敵な料理)も楽しみだ。白ワインも買ったので桃のサングリア(白ワインに桃を漬け込んだもの。レモン果汁や蜂蜜を加えても素晴らしい)も近々やろうと思う。あとなかしましほさんのこれもやってみたい。

 

 

 

冷蔵庫の中を見る。桃がいる。思わず笑顔になってしまうくらい嬉しい。

桃は嬉しい。

とても短い日記

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その日は残業して夜遅くに帰宅してしまった。次の日も仕事である。しかも早出。あぁ労働が憎い。梅雨が憎い。生活が憎い。嫌々シャワーを浴びて、何とか晩ご飯を食べて、ベッドに横になっていたら、キッチンでお皿を洗っている夫が目に入った。そう、恥ずかしながら我が家はワンルームである。カウンターキッチンなので料理や洗い物をしながら対面で会話ができるだ。いいでしょ。

元々私が1人暮らしをしていた部屋に、夫も一緒に住むようになってもう1年半くらい経つ。起きる時間がそれぞれかなり違うのでせめて1DKくらいの物件に引っ越そうかという話もチラホラ出ていたのだが、結局まだここに住んでいる。初めてうちに遊びに来た友人には大体の場合「ええぇ、ワンルーム!?」と驚かれる。で、同時に「喧嘩した時とかどうするの?」とも聞かれる。気まずくない?と。でも私と夫は滅多に喧嘩をしない。というか今までお互いが不機嫌になって口も聞かなくなるみたいな状態になったことがない。これもひとえに夫の寛容さのおかげである。彼は常に穏やかでニコニコと楽しそうに暮している。怒ることはほぼないらしい。

我が家では「相手に晩ご飯の用意をしてもらったら自分が洗い物をする(逆も然り)」というルールがあるのだが、今日は私が疲れているので夫がどちらもやってくれている。

ありがたいことである。

なんとなく梅雨時期は毎年鬱々と過ごしている。湿気は嫌いだ。暑いのも嫌だ。何とか気分を低空飛行あたりで日々を過ごしている。どん底にはなりたくないから。ノロノロと過ごし、考えても仕方のないことを永遠と考え続けて思い悩む。落ち込む。その日もそんな気分だった。

夫を見る。彼は引き続き洗い物をしている。食器類を洗い終わったので今度はフライパンに取り掛かったようだ。今日の晩ご飯は確かアジフライだったはず。

そんな夫の姿を見ていたら突然心がスーッと晴れていくような気がした。モヤモヤがなくなった。あぁ、なるほどな。

夫の名を呼ぶ。彼がこちらを見る。

 

「私はあなたがいたら大丈夫だと思うよ。」

「それはよかった。」

「うん。」

「じゃあ一緒に頑張りましょう。」

 

そうね。頑張ろうね。そう私が答えてこの会話は終わった。何が大丈夫で、何を頑張るのかを具体的に言わないのが私たちらしいなと思った。夫のことは出会って数年が経つ。未だにベタ惚れしている。でもようやく最近になって、一緒にいる覚悟みたいなものが自分の中に生まれている気もする。たとえこれから何があっても私は彼がいたら大丈夫だと思うし、きっと、彼の存在や思い出だけで救われ続けるだろう。だからきっと大丈夫。あと、できれば彼の側に居続けたいなぁ。

夫よ、長生きしてくれ。愛してるぞ。

 

 

夢か現か

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2020年も半分が終わってしまった。4月とまではいかないが7月も上半期の終わり、下半期の始まりということで何となくソワソワして落ち着かないものである。

誰しもが書いているだろうが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行によって世界が大きく変わってしまった上半期だった。では私個人ではどうだったのか。

1月は元日に休みをもらえたので地元に帰省していた夫に会いに行った。夫は大晦日の数日前から帰省していた。よって、新婚さんというのに1人きりで年末年始を過ごしていたのだ。なんというか虚しいというか、ものすごく心細かった。その日の帰り、駅まで車で送ってくれた夫に「一緒に帰ってくれないの?」と駄々をこねたが、「明日には帰るのに…?」と笑われた。

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2月。ミュージカル「CHESS」のために夜行バスで東京へ行ったりしたのも楽しかった。夜行バス明け(?)の帝国ホテルのクロワッサンは素晴らしかった。ミュージカルの内容や演出はさておき、私の世界一大好きな女優が来日してパフォーマンスしてくれていて「これでサマンサ・バークスも頻繁に来日するミュージカルスターの仲間入りだ!」と勝手に思い込んでいたのだが、世界がこうなってしまった今、彼女が今度いつ来日するかもわからないし、私も渡英できるのかわからない。海外旅行がうんと遠くなってしまったなあ…。

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2月といえば結婚式!そう!私と夫の結婚式!本当に本当に楽しかった。無事に挙式を終えてから2日後くらいに大企業がリモートワークに切り替えると発表して、そこから次々とコンサートの公演中止や遊園地の休業などが始まった。なんとなく「まぁ、大丈夫だよね」みたいな雰囲気から「これは大変なことになったぞ」というものに変わっていったのも2月だったはず。

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3月。前半はまだかろうじて外出して美術館に行ったりすることも可能だったけれど、あっという間に社会が自粛モードになった。私はリモートワークできない仕事なので毎日普通に通勤していたし今もしている…。日帰り温泉に行ったのもここらへんだったかな?

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4月。10年待ったFF7のリメイク!!クラウド!ティファ!エアリス!ザックス!!!!楽しみにしすぎたのと自分のゲーマーレベルを甘く見積もっていたため、EASYモードで進めていたら1回もゲームオーバーになることなくエンディングまでサクサク進んでしまった。ちょっともったいなかったかな。1週間で35時間プレイしてクリア。どう考えてもやりすぎである。続編が出るのはいつだろう。緊急事態宣言が出されたのもあって休日はずっと家にいてた。

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ホームベーカリーで打ったうどん。

5月。前にも書いたけれど謎の発熱があって2週間ほど仕事を休んでいた。マジで暇すぎて死にそうだったな。あまりにも暇だったので3年日記を書き始めたり家の家電類を書い直したりしていた。買ってよかったものばかりだったので、これについてはまた書きたい。

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6月。ポツポツと外出するように。同じ県内ではあるものの感染のリスクを考えて長らく行ってなかった実家にも日帰りだけど帰ったりしていた。このまま行けばまた完全にとまではいかないけれど以前のように観劇を楽しめるようになるのかなーとまで気が緩み始めていたら7月になり、今のような状態になっていたなー。

 

「2020年の上半期に何してた?」と聞かれれば「結婚式!自宅エンジョイ!」と即答する。完全にこの2つだと思う。結婚式を挙げるつもりは元々なかったのだけど今では挙げてよかったなぁと心から思う。時期的に本当にギリギリだった。あと1週間遅ければ1年後になってしまったかもしれないと言われたので…。私の周りへの影響で面白かったのが「入籍しました」よりも「結婚式挙げました」の方が「結婚したんだー!」と扱われるのが増えたこと。婚姻届を出すのが結婚だと思っていたのでこれには少々驚いた。うーん、地域性によるのかもしれないけれど「結婚=ウエディングドレスとタキシード」みたいなイメージが多いのかな。

舞台観劇やコンサートなどのイベントに参加することがほぼなくなってしまったので、上半期の空いた時間は読書に時間を費やしていた。今まで漫画アプリを活用したことがなかったのだけど「名作全話無料公開!」みたいなキャンペーンに惹かれてホイホイDLしたらそこから毎日漫画生活になった。読んだ中でも特に印象に残ったのは

 

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

 

3月のライオン(羽海野チカ)

ハチクロをやっと読んであまりの面白さに慄いた去年。そして3月のライオンもやっと読んだ今年。読むと、生きることは容赦なく魂を削っていくことでもあるが、同時に魂を温めて育てていくことでもあると随所で教えてくれる。変に悪い人が改心してめでたしめでたしで終わらないのがいい。一気に読んでそのまま最新巻を買った。

 

動物のお医者さん 1 (花とゆめコミックス)
 

動物のお医者さん(佐々木倫子)

チョビ。可愛いよチョビ。イマジナリーチョビを手に入れたい。みんなでギャーギャーしているだけで何故こんなにも面白いのか。少女漫画といえば全部恋愛要素が入っているものだと思っていたけれど、これには一切なくてそれでもめちゃくちゃ面白いのがすごい。

 

大奥 1 (ジェッツコミックス)

大奥 1 (ジェッツコミックス)

 

大奥(よしながふみ)

お、面白い〜!!!!!!無我夢中で読んだ。最初からクライマックス級に面白いのに、その面白さが最新巻まで続くので凄すぎる。男女逆転の大奥ということで、ドラマの大奥のイメージが強い私は「ふぅん…?めっちゃドロドロしてるやつかな」と思って読んだが、きっちり日本史をなぞりながら「もし日本の男性が疫病で1/4の人口になって女性が将軍になったら…」という歴史SFの面白さも緻密に作られていて、本当に面白い。自分の中のジェンダー観を考え直すことにもなった。もっと早く読めばよかった。キャラクターだと瀧山が好きです。

 

きのう何食べた?(よしながふみ)

こちらもよしながふみ作品。雰囲気が真逆なのにこれもまた素晴らしい作品だよね…。発熱自宅待機中(ただの微熱でした)に全巻買って読んだ。大奥はノンストップのジェットコースターのような面白さを楽しむのだとしたら、きのう何食べた?は毎日の平常感を慈しむ作品。レシピ色々試したけれど、どれもこれも美味しかった。こういう毎日を楽しめるような大人に私もなりたい。

 

来世は他人がいい(小西明日翔)

ヤクザの孫同士が婚約者になっちゃった話。登場人物がバチバチにキレて倫理観を吹っ飛ばした人が多い中で、比較的まともに見える主人公の女の子が実は1番ヤバいのが最高。次巻は来年らしいのでそれまで頑張って生きます。

 

漫画以外の本も少しずつ読むようになってきた。電車で本を読むと、どうしても車掌のアナウンスや乗り換えで集中力がブツ切りになるのが悩みだったのだが、章ごとにコツコツ自分で区切って読めばいいのだとわかってからは読めるようになった。最近読んだものでは

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ)

著者の息子に対する目線や対応がフラットで真摯でとてもいい。いつか自分もこうなれたらと思いながら読み進めるも、自分の中にある偏見や無知にガンガン殴られながら読んだ。多種多様な社会問題を扱いながらも明るくまとまっているのも凄い。読んだら他の人にもオススメしたくなる本。

 

島はぼくらと (講談社文庫)

島はぼくらと (講談社文庫)

 

島はぼくらと(辻村深月)

辻村作品を他に読んだことあるっけなと思いながら手に取って読んでみたらすごく、すごくよかった…!キャラクターたちの人間関係の描かれ方が客観的で優しさに満ちていながら彼らの現実もしっかり書ききる作者の責任感に「好き!」となった。私は貴方のことを大切に思っていますよ。そんな愛を感じる作品。読んでいて心が洗われるようだった。

 

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫)
 

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続(宮部みゆき)

宮部みゆきの時代物シリーズが好きでずっと読み続けている作品の1つ。今作品で完結してしまうのが寂しい。ちなみにひぐらしシリーズも好き。宮部みゆきは小学校の頃から読んでいるけど、いつも圧倒的に面白いので敬愛している。

もっと色々読んだはずだけど印象に残っているのはこれらかな。世の中は息が詰まるような話題ばかりだけど、世界が明日、今日よりも少しでも良くなりますようにも願っていきていくしかないな。何年後かに今のことが夢のようだったと笑える日が来ますように。皆さまお身体ご自愛ください。

 

平々凡々だけれども

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毎朝4時に起きて通勤しているので半ば夢うつつの状態で移動しているのだが、ふと駅の案内板を見て「これだ」と思って撮った写真。楽しみにしていた予定が次々となくなり毎日がつまらない。せっかくなので何かを始めたり再開したいけれど面倒くさい。でも…みたいな気持ちでグルグルしていた私にピッタリだと思った。私はどこでもない此処にいるのだ。

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写真を撮ったその日、仕事帰りに本屋に立ち寄った。前に立ち寄ったのがいつか覚えていないくらい久しぶり。ここ数年、読書量が減っていて本を沢山読む人に憧れていたのだが、本を買っても読まないままにするのが申し訳なくて読書をするときは決まって図書館で借りるか電子書籍で漫画を読むくらいだった。でもその日は何となく「買ってもいいんじゃないか」という気持ちになったので何冊か買ってみた。ここしばらく生活必需品以外のものを買ってなかったので、自分で自分の欲しいものを買うのはいい気分だった。なんだ、買ってもいいじゃん。

「何かをするなら成果を残さないといけない。」そんなことをここ最近の自分に課していたような気がする。本を読むなら読破しないといけない。 そんな感じ。浪費を減らすにはいい考え方だとは思うけれど、自分の中の好奇心の芽をことごとく摘むことになるとは思わなかった。

自分の興味のあることを始めるのに理由なんていらないのではないか?結果が出ようが出なかろうが始めること自体に意味がある。というか始めないと結果も出ないのでは。卵が先か鶏が先か。…なら絶対やったほうがいい!

なにか凄いことを決断しようとしている風に見える(読める)かもしれないが、個人的に自分の人生やりたいことやればいいじゃん。みたいなごくごく当たり前のことを再認識してちょっとだけ気持ちが上向きになったよという話。

 

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本屋で見かけて一目惚れして買ったパンダスタンプたち。のびのびと生きている様子が素晴らしい。使い道はないけれど可愛かったからオッケーです。せっかくだしジャムとか作ってラベルに押そうかな。

お金持ちでもないし、人に自慢できるような能力もない。教養があるわけでもない。ど田舎育ちでコンプレックスにドップリと頭の先まで浸かっている人間である。強いて言うなら人よりちょっとだけ料理ができることくらいが取り柄か。でも忍耐力もないし何かを続ける持続力もない。あぁ、今日も有名YouTuberが羨ましい。素敵なインテリアに囲まれてるインスタグラマーが羨ましい。面白い記事を書くブロガーが羨ましい。フォロワーが、友人が。自分以外の誰かが羨ましい。誰かの憧れとやらに1度くらいなってみたい。けどきっとなれないだろう。

私の人生、平々凡々だけれども、それでもいいのだ。とか書いてまた来年くらいにウンウン悩むんだろうなぁ。

 


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今日も自分の作るご飯が美味い。

なんと平凡な私の人生よ。そこのけそこのけ私が通る。

必要十分量の幸福

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20歳の頃に撮った写真。

自宅待機がやっっっっと終わって出勤である。なんやかんやで11連休というなかなかに大きな休みをもらってしまった。実際のところ、ひたすら自宅待機で外出したのは病院に行った2時間ほどだけで、あれだけ「休みをくれ!」と思っていたけど求めていた「休み」では決してなかった。欠勤からの減給に怯え、体温計を1日に何度も脇に差し込み、37.1度や37.3度と言った微妙な微熱が表示されるのをウンザリした顔で見つめ、職場に「まだ発熱しています」と連絡するだけの毎日だった。そして結局何の症状だったのかわからずじまいだった。

虚しかった。発熱以外は健康そのものだったので(ストレスからか蕁麻疹になったがいつものことである)、家の掃除はあらかた完了した。風呂場の排水口から窓のサッシの掃除までありとあらゆる場所を掃除したけど心はいまいち晴れなかった。やりたくてやっているのではなく、他にやることがないから何となくやっていたので当たり前だといえば当たり前の結果だったのだが。マンネリ化した自宅待機で退屈していた。以前なら喉から手が出るほど思いでやってほしかった舞台の無料配信も殆ど見ていない。せっかくだから資格の勉強でもするかと参考書を手に取ったが、この前に資格試験そのものが中止になったことを思い出した。人生にやる気がない。

家があって仕事があって、大好きな人である夫と一緒にいて幸せだと思う。でもなんだろうこのやるせなさは。そこそこ幸せだし楽しく生きているはずが、いつのまにかSNSやテレビを眺めては自分のものではない人生に底知れない嫉妬や羨望を感じてしまう。漠然と「自分は他の人とは違っていて何かを成し遂げることのできる人間である」とまだ心のどこかで思っているからなんだろう。あれもこれもやりたいはずなのに何かと理由をつけてやらない。そこまでの情熱や努力を続けるだけの継続力がない。生きてるだけで偉いと思うけど資本主義社会では「より多く、より便利な、より優秀な人材やモノ」が尊ばれるので生きてるだけで競争社会の中で順番をつけられる。強者に優しい世界である。ガッデム。

幸せなんだけどなぁ…でもなぁ…。キリがない。本当にそう思う。

ロールスロイスに乗る人生ってどんな感じだと思う?」と夫にこの前聞かれた。夕食中だった。道端にロールスロイスが止まっていてそこに同年代くらいの男女カップルが乗っていて疑問に思ったそうだ。私は10秒くらい考えてから答えた。

ロールスロイスの営業かもしれない。自分のものではないかもしれない。親とかに借りたのかも。それか普通にレンタルとか。それに」

私は乗りたくない。

そう言った。高級車なんて恐ろしくて乗れない。運転をして擦ったらも思うだけで恐怖で固まってしまう。座席に座るだけでも緊張してしまうだろう。あとお金を沢山稼いでいるからといってお金を沢山持っているかはわからない。みんなが知ってるあの大企業だって大稼ぎしてるけど借金もすごいよ。あなたが見たロールスロイスも100回ローンとか組んで買ったのかもしれない。

とりあえず思いつく限りのことを口に出すと夫はそうかなぁとまだボンヤリと考え事をしているような表情だった。必要十分量の幸福でいいじゃないか。私は家にお菓子があるだけで幸せだぞ。できればチョコパイがいい。夫よ。私はチョコパイが食べたい。ぷりーず、ぎぶみー、ちょこぱい。

ほどなくしてチョコパイが差し出された。やったぜ。

何となくだけど、自分で自分をよく頑張ったと褒めてあげるような経験は大人になってから経験するのは難しいんだろうな。あとその経験の大半は仕事関係なんだろうということもなんとなくわかる。自己肯定感を高めるには…みたいな話になりそう。自己実現の欲求。マズロー。難しいね。とりあえず毎日ラジオ体操でもやってみる?あと毎年こんな感じに虚無っぽくなるんだけど他の人はこういうときに何をやっているの?

 

 

私のステイホーム

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結論から言うと、1週間ほど発熱した。その日は仕事中に何度か立ちくらみと吐き気があって、気持ち悪さと戦いながら働いていて後から来たベテランパートさんに「今すぐ帰れ」と半ば強制的に早退させることになった。今思えば賢明な判断だと思う。帰宅して休んでいたら軽い下痢があった。冷たいものを飲みすぎたとかではないので何故だろうと首をかしげる

その次の日から2日間の休みだったので「軽い体調不良だし治るだろ」とタカをくくっていたのだが、朝に検温してみると37.1度。オーマイガー。その次の日も36.9〜37.4度あたりをウロウロする形になり、職場に連絡すると出勤停止となった。その次の日も熱は下がらない。

「新型コロナウィルス  微熱 下痢」で検索してみると下痢も症状のひとつにあるらしい。あれ以来下痢はないものの熱は下がらない。全身がポカポカしていて走ったあとのような感じ。それ以外に体調の変化はなく、普段通りの生活が送れるくらいなので部屋中の掃除をしたりゲームを少しだけやってみたりしていた。

「相談センターに電話して病院に行ってください」と言われたのが休んで4日目のこと、電話してみると「新型コロナウィルスの疑いは低いと思われる」のようなことを言われ、かかりつけ医に相談するように言われた。夜に熱を測ると37.5度だった。次の日に病院に行く。

医師から「新型コロナウィルスではないとは思うが、そうではないとは言い切れない。軽症なので検査することは今の状況では到底不可能なので抗生物質と解熱剤を処方する。引き続き経過観察をしてください」と言われた。別室に待機させられ、そこに置いてある電話の子機で症状を説明して医師の診察を受けたのだが、本来ならば電話診察の後、薬局に処方箋をFAXしてそれを患者が取りに行くのだと言われた。私は結婚して名字が変わったので、保険証の都合で病院に行かなければならなかったけど、本音を言うと家で診察を受けたかった。

今日は休んで6日目。家でやることがなくなってしまった。家を出るわけにはいかないし全てにおいてやる気がない。なんとか家事は一通りしたが、気持ちはどんよりと沈んでいる。発熱は続いたが1日しか37.5度以上は出ていないしその他の症状も軽く、「熱以外は元気だし、私は休んでいいのだろうか…」という罪悪感に悩まされながら自宅待機を続けている。「解熱剤を服用しない状態で発熱がない場合、その日から3日間自宅待機の上職場復帰すること」と上司から説明されたが、いつになるのやらわからない。このままでは有休と傷病手当金を申請しないといけないだろう。

「早く元気になってくださいね」と職場から連絡が来るたびに申し訳なくて憔悴してしまう。元気なんだけどなぁ。

 

熱を測ってみる。37.1度。

はたして私は何なのだろうか。