ライフ・イズ・ビューティフル感想/ネタバレあり DVD)

ライフ・イズ・ビューティフル感想/ネタバレあり DVD)
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あらすじ:恋愛、家族愛、ホロコースト

原題:La vita è bella
(直訳:人生は美しい)
監督:ロベルト・ベニーニ
脚本:ヴィンチェンツォ・チェラーミ
ロベルト・ベニーニ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ

公開:1997年12月20日(イタリア)
1999年4月17日(日本)

いつの間にやら就活も再開しまして、場違いなオサレオフィスビルにチョコチョコお邪魔したりしています。こんにちは。

ライフ・イズ・ビューティフル
名作中の名作。友人が絶賛していたので大学の図書館で見てみました。私は多分大学の図書館をインターネットカフェ的な物だと思っている…。というか図書館のAVブースが中々穴場でして、個人スペースで中々広いし、テスト期間中でも空いてるし映画DVDもビデオも結構揃ってるしで…ハイ、学費の有効活用!

感想
これ舞台とかミュージカルでやってくれないかな…1幕と2幕構造で出来るでしょこれ!って思うくらい前半と後半が違う。でもしっかり伏線も散りばめられていて面白い。イタリア語の映画は多分初めて見たのですが私イタリア語好きですねー!陽気な言語というか巻き舌や語尾の上がり具合が映画の内容にもぴったりです。クサすぎる台詞だってイタリア語ならなんて素敵だこと!ホロコースト系の映画も初めて見たのですが自分の勉強不足具合に悲しくなりました。アンネの日記(児童版)とかアンネ・フランクの児童向け伝記漫画とかしかでしか知らなかったので…世界史とか歴史の授業とか記憶すらないよ!!!!!

ストーリー
前半ぶった切って恋愛ロマンチックコメディ映画だけでも充分いける。いつも明るく面白い陽気な青年グイド(ロベルト・ベニーニ)と美しく凛としたドーラ(ニコレッタ・ブラスキ
)。デートのシーンが素敵すぎてキャーキャーしてました。赤絨毯を敷いてくれるとことか!
「君を口説くにはどうしたらいいのかい?」みたいなグイドの問いに
「箱を開けるには鍵が必要よ」
と答えるドーラ。
「じゃあマリア様(神様)にお願いしてみよう。マリア!鍵を!」
(鍵が振ってくる)
(びっくりするドーラ)
からの魔法使いのように次から次へとグイドがドーラを喜ばせるのが上手いの!最後のお別れのときの台詞も真面目で面白い。
「君を抱きたい。けど絶対言わない。」
「君を抱き続けていたい。でも絶対言わない。」
言うてますやん!!!と内心ツッコミながらうっとりしちゃいます。婚約披露会場からドーラがテーブルの下に潜り込んで「連れてって」と言ったときに萌えすぎて死ぬかとオモッタ。ジョズエ(ジョルジョ・カンタリーニ)(2人の息子)のお風呂入りたくなくて棚に隠れてからの「今日は お姫様〜!!」とか自転車3人乗りとかこの本当に家族愛おしい。幸せすぎて素敵な家族風景が続いたあとにやってくるホロコースト…。皆が絶望して目が死んでいる中で息子に「これはゲームなんだよ。1000点集めたら本物の戦車に乗って帰れるんだ。」と、どんなときでもこれはゲームなんだと嘘をつき続ける父親グイド。母親ドーラはユダヤ系ではないのですが家族が行くならばと列車に乗り込んで同じ収容所に行きました。どんなときでも最期のときでも愛に生きたグイド。信じて健気に耐え続けたドーラ。純粋に父を信じ、「ゲーム」を楽しんだジョズエ。最後の「本当だ!!!」のジョズエの顔が可愛い。愛おしい。そして泣ける。

「これが私の物語だ。」と、低い男性の声が最後に入ったことは、この映画はジョズエが誰かに語った伝記物語なのかなと。

ロベルトさんのお父さんの収容所体験を元に作った話だそうで。まじか

「愛」な映画でした。それと同時にホロコーストをコメディで皮肉っているのが面白く、笑ったり泣いたりで作品としての完成度がものすごく高い。

キャスト
全員完璧だった。グイドとドーラの中の人達はリアル夫婦。素敵。
で、ちょこっと調べたらロベルト・ベニーニさんはアカデミー賞受賞のときに名前を呼ばれて嬉しすぎて飛び上がって前の椅子の人の頭を踏んづけちゃったとか。面白い。
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おまけ
字幕の
「今日は お姫様」が
「きょうは おひめさま」に見えてしまって少し混乱しました。90年代映画の字幕の雰囲気が好きです。
スクリプト読みたいと思ったけどイタリア語やな…せやな

監督兼主演のロベルト・ベニーニさん。イタリアでは「イタリアのチャップリン」と呼ばれる程だそう。心の洗濯をしたいときに見たいのでDVD買うことが決定しました。

今日は お姫様