2014年映画鑑賞記録


カッコ書きがないのは映画館鑑賞
映画館:16本
DVD:15本
その他:18本 計49本

2013年

ゼロ・グラビティ」(3D鑑賞)
去年の年末に見たがとても感動したので例外として入れておくことにする。
「宇宙」という大きな題材で描かれているのが「1人の人間」であったことに強く惹かれた。
面白かった。ハラハラした。泣いた。綺麗だった!だけでは終わらない作品で胸の中にドスンと何かを置いて行かれた。それは人によって「生きるとは」という問いかけであったり、言葉にはできない圧倒感であったりするのではないだろうか。また、広大な宇宙の中に1人という絶対的な孤独の状態にも関わらず、むしろ人間が誰しも持ち合わせている本質的孤独を浮き彫りにされた気がした。あぁ、歩くってすごく重い。



2014年

のぼうの城」(テレビ放送)
原作を前に読んだので内容は知りつつ鑑賞。のぼう(主人公)の何を考えているか分からない変人っぷりはよくでていたが彼の底知れなさからでてくる恐怖感がもうちょっと欲しかった。


「HAIR」(DVD)
伝説的ミュージカルということで見た。当時のアメリカのことは教科書に書いてあることしか知らないし生まれてもいないので懐かしむことができず残念に感じた。ヒッピーやフリーセックスについては共感できないところもあるが自由を目一杯謳歌している彼らを愛おしく思う。またストーリーは舞台版と大きく異なっているということなので舞台版も観たかった…。(2013年に来日公演していた)


ウルフ・オブ・ウォールストリート
株!金!セックス!ドラッグ!とにかくセックス描写(乱交あり)とドラッグ描写にまみれた最低でイかれてる作品(褒めてる)むしろ映画なんだしここまでやってくれてスカッとした。この作品で怖さを感じたのはドラッグでハイになっているだとか金に対する執着などではなくブローガー会社まるごとの狂乱っぷりに怖さを感じた。音楽の使い方に舌を巻いた作品。なんとも痛快なラスト!あとマシュー・マコノヒーかっこいい!かっこいい!初めて映画館でR18作品を観た。でもおっぴろげすぎてそこまでエロくなかった。


マイティ・ソー」(DVD)
ソー可愛いよソー。


アベンジャーズ」(DVD)
「ア!メ!リ!カ!」ってかんじでとにかく派手!!テンション上がりまくりで見た。すごいお金かかってる!!ストーリーとしては勉強不足な分わからないところも沢山あったが、その分「関連作品見たい〜!」ってなった。アメコミヒーロー大集合!クロスオーバーなんてもんじゃないくて脚本がとても作り込まれていてあまりよくわからない私でも面白かった!!社長もスマートでかっこいいしキャプテンも正義感まっすぐでかっこよかったー!皆かっこいい!可愛い!なんというかアメコミ映画でもアベンジャーズに出ているヒーロー達は「自分が一体何のために戦うのか」をいつも問い続けているというかヒーローなんだけれど、やっぱり1人の人間(神様もいるよ)がヒーローとなるので過去を抱えていたり喧嘩したり仲間割れとか意見の食い違いとかするのが人間らしくてそこが好きだ。


「ラッシュ/プライドと友情」
手に汗握るドラマとはこのことかと。もうレースシーンでは前のめりで手を握りしめながら見ていた。映画苦手な人でもこれなら見れると思う。面白いし。F1が題材の映画ということで自分がもし男性ならばきっともっと楽しめるのだろうなあと思った。「男だから車が好きだ!」みたいな本能的な少年性を持ってこの映画を観たかった。主人公2人の人間性もよく描かれていてそこにグッときた。ラストもよかった。いっぱい泣いた。キャストではニキ・ラウダ役のダニエル・ブリューユさんの演技が素晴らしくこちらが演技していることを忘れるくらいの演技だった。これからも期待。ストーリーはどう考えてもホモ


ライフ・イズ・ビューティフル」(DVD)
これ舞台とかミュージカルでやってくれないかな…1幕と2幕構造で出来るでしょこれ!って思うくらい前半と後半が違う。でもしっかり伏線も散りばめられていて面白い。イタリア語の映画は多分初めて見たが私イタリア語好きだ。陽気な言語というか巻き舌や語尾の上がり具合が映画の内容にもぴったりだった。クサすぎる台詞だってイタリア語なら素敵になる。ホロコースト系の映画も初めて見たが自分の勉強不足具合に悲しくなった。なによりも「愛」な映画。それと同時にホロコーストをコメディで皮肉っているのが面白く、笑ったり泣いたりで作品としての完成度がものすごく高い。名作と呼ばれるだけのことはある。心の洗濯に見たい映画。


「愛しのローズマリー」(テレビ放送)
美人に目がない(というか美人にしか興味ない)主人公が催眠術師と出会い「心の綺麗な人が美人に見える」催眠をかけられて…という話。ただのコメディと思いきや、人の外見に対しての偏見や考えにハッとさせる部分もあった。しかし他人に対する考え方は変えることが出来ても自分のコンプレックスを個性と受け取って自信へと変えるのはとても難しい。


ダラス・バイヤーズクラブ
結末が最初からわかって(HIVは不治の病→主人公は死ぬ)いながら、それでも、と願わずにはいられない。「感動の実話!」とキャッチコピーを大々的にアピールしていたけれど、全くもって綺麗に飾り付けされてなくてそこが気に入った。「生きる」って汚いもので、執着するもので、しがみつくものなんだと。同時に美しくも儚くもあるが、今作は完全に前者。それが台詞にも散りばめられていて胸に刺さる。
自分は今
「生きている」のか
それとも
「死んでいないだけ」なのか
決して明るくない重い話なのに、暗くなくサクサク見れる、それでいて影をいつも感じさせる作品。恋愛描写もあるものの「あぁ、実らないな。」と何処かで自然と思ってしまう。ハッピーエンドではない、でもバッドエンドでもない。そんな作品。患者、医者、国、の葛藤や軋轢も垣間見れる。面白かった。俺は生きてやるよこのクソッタレが。マシュー・マコノヒー圧巻の演技。最高だこの人。


それでも夜は明ける

「見たくない。」と思ってしまった。
「でも見なければ。」そう思った。
最初から最後までずっと泣いてた。何が悲しいのかも、何が悔しいのかもわからず、辛くてずっと泣いて泣いて嗚咽が漏れないように必死になって、スクリーンを睨みつけて唇を噛み締めながら見た。喉が渇くまで泣いた映画なんて久しぶりに見た。

惨たらしい描写の数々に目を背けたくなるほどで客席からもハッと息を飲むのが感じられた。酷く、理不尽で「これが同じ人間のすることか。」と。拷問も強姦も強制労働も全部隠すことなく描写している。白人達の「黒人は奴隷になって当たり前」「所有物に何をしても許される」黒人達の「自分は奴隷だから逆らってはいけない」「生きたければ従わなければならない」そんな「当たり前」が恐かった。人の作った道具が人を傷つける為だけに使われているのが恐かった。自分がどちらかになるとしたら。そんなことを考えて出た自分の考えが恐ろしいと思った。カットが所々とても長いだが、ひたすら苦しんで泣き叫ぶ黒人達を見て色々感じたり、考えたりした。黒人を使う白人達もただの「悪人」として描かれているのではなく傲慢や葛藤や欲望もしっかり描かれていた。奴隷問題について知らないことを恥だと思った。自由黒人なんて言葉さえ知らなかったし…。主人公(奴隷)が拷問されて吊るされるシーンがあってそれがなんというか、「美しい」のである。構図も色使いも美しい。そこで流れる時間が至って普通の日常的な時間でそこに奴隷問題の根底を感じた。


アナと雪の女王
作品そのものは普通に好き。ここまで流行るとは思わなかった。
でも社会問題とかジェンダーとか長女問題とか私からすればどうでもいい。映画見ろよ。
作品云々よりも周りの反応にうんざりしてしまった。


「LIFE!」
リメイク作品でしかも原作の小説があったらしい。妄想癖のあるボンヤリ主人公がとあることをきっかけに一念発起して旅に出るという世界一周系の映画世界一周まではしてないけれど)。いっぱい泣いたー。ひとつひとつの台詞がとても良くて胸にじんわりと染みた。いわゆる「泣かせるシーン」はないのに泣ける映画だったかなと。上手いなぁ。私はまだ社会人ではないのでわからないけれど、社会人になってまた見たいと思った。予告で「ボヘミアンラプソディ」使っていたので期待してたのに映画本編にはどこにも使われてなかったショック!


グランド・イリュージョン」(DVD)
オチが読めてしまって途中から話の面白さが減速してしまった…。キャラクター達が何のために動いているのかわからないところがあってモヤモヤ。主演のマーク・ラファロがラミン・カリムルーに似てる。モーガン・フリーマンはこういう役多いねえ。話し方が好き。


バイオハザードⅣ アフターライフ」(テレビ放送)
アリスは超能力使えるのなら全部それでやればいいじゃん…って毎回なるのは私だけか。口からタコが出てくるのは何回見ても慣れない。私もコインの散弾銃欲しい。


ワールド・ウォーZ」(DVD)
ウィルス学者が速攻死んでたのに笑った。今思えば死亡フラグ乱立してたな。ウィルスパニックものはやや苦手なんだけれど笑いどころもあって面白かった。主演のブラピが良かっただけに「それでも夜は明ける」はどうしてあんなことに…


インビジブルレイン」(テレビ放送)
大沢たかおさんかっこよかった!


ラプンツェル」(テレビ放送)
疑似親子の歪んだ愛情に気持ち悪さだとか妙なものを感じた。ラプンツェルがこれから育ての母親を間接的にではあれ殺してしまったことへの罪悪感や実の両親とのギャップを埋めて暮らすことは可能なのだろうか…。とモヤモヤしてしまった。ハッピーエンドに思えない…。


オズの魔法使」(DVD、映画館)
カカシさんが好きです。でも西の悪い魔女さんも好きです。トト優秀すぎる。


「8月の家族たち」
「…うん。」ってかんじ。親戚が集まってご飯を食べるという出来事は私自身最近あった出来事で色々と重なる部分もあって終始こんなかんじ。個人の秘密が家の中で次々と暴露されて物語が展開していくのはどこか、映画「8人の女たち」を彷彿とさせる。あぁ、あれも舞台が原作だった。親戚とか家族特有の「心の距離感」が痛い映画。「ママ、愛してるわ。」と娘は母に言いつつ心はもう完全に離れているのがありありとわかる。私はまだ実家暮らしだけど、一人暮らしとか実家を出て結婚された方とかはもっと痛いと思う。結局親戚や家族といっても「血縁関係もしくは婚姻関係のある他人」が寄り添って形成されているわけで、それを形成しているのは「1人の人間」。だから誰にでも秘密はあるし、踏み込んでほしくない領域もあるわけで。それを「私は何でも知ってるのよ」と暴露されちゃたまらないと。「家族」だからって心の距離をゼロにしなければならないなんて義務も法律もないのにね。でもどこかいつも皆それを義務と考えてしまっているような。

「血縁」ってなんだ。


「オリバー!」
ウンパッパの歌でおなじみの本作品他にも聞き馴染みのある曲が多かった。マイフェア・レディでもそうだけど日常的なミュージカルでダンスシーン入れるって面白い。最近のミュージカル映画では妄想とかショーシーンとかでのダンスが多いような。可愛くて「悪い」子供たちが沢山出てくる。可愛い
I'd do anythingが好きです。ナンシー大好き大勢の人が歌って踊る系の楽しいミュージカルが好きな人におススメ。時代背景や彼らのおかれている状況は決して恵まれているものではないが、その日暮らしでも彼らなりに希望や楽しみを見出して明るく生きているのがとても楽しそう。うらやましい。


ポカホンタス
ディズニー映画は他の映画に上映時間が比較的短い(本作品は81分)ので、ちょっとした暇潰しにいい。カラー・オブ・ザ・ウィンドは聞いたことある人も多いのではないだろうか。字幕で鑑賞。音楽が素晴らしかった。民族系の音楽(?)が好きなので。黒人と白人が結ばれたりハッピーエンドではないディズニー!
ミーコ(アライグマ)が可愛い。やっぱり動物の描き方が上手い。ポカホンタスとジョンの恋愛はまったくもっていやらしくなくて健康的で良い。公開時は各方面から批判が殺到したそうだが、私は一つの作品として大好きになった。


まぼろしの邪馬台国
竹中直人さんああいう役させたら天下一品だな。
セリーヌ・ディオンの主題歌にもっていかれるけどなかなかよかった。


「Grease」(DVD)
若かりしジョン・トラボルタ。それだけでジワリと笑いが込み上げてくる。
ダサい。絶妙にダサい。レトロとかではなくダサい。しかしこのダサさがいい。
曲も全部好き。この年代私好きだなあ。青春!


「オーバー・ザ・ブルースカイ」
2回観に行った。サントラとプログラムと雑誌も買った。ハマった。
ブルーグラス音楽も好きなのだと新たな発見ができた作品。
「街中でたまたま懐かしい音楽を聴いて当時にトリップする」感覚って誰にでも経験したことあると思うがそれを味わうことができる。音楽が観客をスクリーンの中に引きずり込む。突き放す。
主人公夫婦である彼と彼女が「現実と思い出」「理性と本能」「科学と宗教」という風に対立しているけれど、彼自身彼女自身も反対側の部分もあって矛盾しているところも沢山ある。それも見ているこちらも痛いくらい分かるので混乱する。混乱しているところをブルーグラス音楽で一気にまた連れていかれる。という感じ。ただ単に難病物で恋愛物、という映画ではなく「人間が自分の力ではどうしようもできないことに直面して叩きのめされたときにどうするのか」といったことや「神と宗教と音楽」といったことなどが盛り込まれているかなり深い映画。
ラストシーンが過去に見た映画の中でベスト3には入るくらいの衝撃的なラストシーンで1回目観たときは雷に撃たれたかのように座席から動けずにダーダー泣いてた。「狂ってる」としか言いようないもので、でも猟奇的なものや残酷なものは1ミリもない。でも狂ってるとしかいいようがないんだようなあ…。ううん、難しい。「矛盾」をグチャグチャに混ぜて胸の中に腕を突っ込まれてかき乱される。というか。自分の中の矛盾とも向き合わないと見れないというか。そこが辛いというか。そこが上手いというか。無駄な説明や台詞もなくカットや音楽ですべてを伝える上手さ!


「クイーン」(DVD)
ダイアナ元妃の悲劇をリアルで体験していない私からすれば最初の恐ろしい報道合戦はただの怖いものでしかなかった。私よりも上の世代の方が見れば「懐かしい」という感覚になるのだろうか?音楽の使い方が好みだった。やはりヘレン・ミレンの演技力はずば抜けている。女王のスピーチ前に原稿訂正が入り、彼女が「私に“選択”なんてあるの?」と言っていたのが印象に残った。私は1人の人間としての彼女よりも人間を超越した存在である女王としての彼女に惹きつけられる。コーギー可愛い!生まれた時点で全ての人生に選択が存在しないと認めて生きる一族はとても輝しくてその分闇も濃くて恐ろしい。「民衆の虚像」である彼女が自分の心情を漏らすのは一言「えぇ、つらかったわ。」だけである。ただそれだけである。


「めぐり逢わせのお弁当」
ゆっくり少しずつ進んでいくストーリー(お弁当箱での文通なので1日1回の会話)でラストシーンは観客におまかせ。というもの。お弁当に自分の好物が入っていて思わず口元が緩んでしまったり、お昼の時間が待ちきれなくてお弁当を包んでいる袋のチャックを少しだけ開けて匂いを嗅いでみたり、完食して空っぽのお弁当箱を見て嬉しくなったり「幸せの居場所は日常にある」ということを再認識させられた。とあるシーンで「私は夫が死んでいるのにお腹がすいているのよ」と言うシーンがあった。それは生きる生物として当たり前のことなのに何て惨いことなのだろうと思う。生きることは残酷だ。それはもう。


UN-GO 因果論」
面白かったです。


るろうに剣心 京都大火編」
るろうに剣心 伝説の最期編」
特に残った印象なし


ジャングル・ブック」(DVD)
字幕で鑑賞。声優の声がいい。すごくいい。
いかにもアナログ!って感じで鉛筆の線とか時々見える。
魅力あふれる心優しき動物達。みんな大好き。


「ジブシー・フラメンコ」
伝説的名フラメンコダンサー カルメンの血をひくダンサー達とバンドマン達がフラメンコの魂を受け継いでいくドキュメンタリー映画伝統芸能を受け継ぐというのは私でもある程度は理解できるが「血」や「魂」を受け継ぎ、繋いでいく。というのは彼らにしかわからないことなのだろう。特に「血」に関しての誇りや問題は日本人である私には頭では理解できても心では理解できない。ただそこから生まれる情熱は凄まじいことであることはわかる。本当に凄い。熱い、暑苦しい。ダンサーも観客も熱い。フラメンコシーンが始まるとカメラが振動で揺れるほど。フラメンコはダンサー自身も打楽器であるのだ。自分自身も舞い奏でる。過去、現在、未来のフランメンコについて描かれていて(ドキュメンタリー映画だけど)オチもしっかりしていてよかったと思う。どうでもいいけれどハトが大量に出てくる。


ジャージー・ボーイズ
初日、最前列。私の首が死んだ。
見た感想は一言でいうと「Oh, What a Night!!(あぁ、なんて素敵な夜!!)」。素晴らしかった。本当に素晴らしかった。4つの視点から見る物語を四季になぞらえて描いているのが印象に残った。それもただの春夏秋冬ではなく植物でいうと「春に種から芽が出てきて成長し、夏には青々とした葉が太陽の光を一身に浴びて輝き、やがて葉が色づき、枯れ落ち、厳しい冬を少しの温もりと共に乗り越え、そしてまた春がやってきて四季は巡る。」のように季節が徐々に移り変わりゆくのを上手く利用しているなと。青春ドラマを見ているのかと思えば、バンドの当時のドキュメンタリーを見ている気分にもなり、コンサートかと思えば最後にミュージカルだったのだと気づく。映像、舞台、コンサート、ミュージカルの魅力のいいとこどりをギュギュッと詰め込んだそんな映画。満足!!

四季は巡り、時間が過ぎゆくのを誰も止めることはできないが、
人は望めばいつでも当時に戻れる。さぁ、あの頃に帰ろう。


シェルブールの雨傘」(DVD)
全部の台詞が歌。しかもフランス語。眠くなる…。
カトリーヌ・ドヌーヴが美しい。ビビッドな色使いもオシャレ。
あの前髪も全部入れたハーフアップをリボンで留める髪型可愛かった。



「アジョシ」(テレビ放送)
もっと韓国映画見ておけばよかった(今年は当たり年だったらしい)
よかった。泣いた。あと臓器や薬物売買の闇も見た。怖かった。


アメリカン・グラフィティ」(DVD)
若かりしロン・ハワードが見れるよ!Greaseのときにも思ったけれどこの時代のもの全部好きだなあ。


「恋に落ちたシェイクスピア」(テレビ放送)
ロマンチックでコメディとしても面白くて俳優の演技もよかった。すごくよかった。オチもいい。シェイクスピアの表現を理解するには英語を母国語とする人達でないと不可能なのだろうか。偶然ロミオとジュリエットの英語劇を観ていたことが幸いして台詞や物語の面白さを十分に堪能できたのは幸運だった。


「バンド・ワゴン」(午前0時の映画祭)
フレッド・アステアのダンスの華麗さと優雅なことといったら。古き良きミュージカル映画。この時代のブロードウェイに居たかったなあ。タイムマシンくれ。


「RED」(テレビ放送)
ヘレン・ミレン最高


素晴らしき哉、人生!」(午前0時の映画祭)
途中までもう拷問かと思うくらい暗いストーリーで辛い。が途中からその中に散りばめられている伏線を見事に回収して一気にクライマックスでハッピーにしてくれるのは見事としか言いようがない。主人公夫婦の身長差が素敵。子供たちも可愛い。


「大統領の料理人」(DVD)
私にとっての「料理をすることとは何か」の答えを得ることができた作品。出てくる料理一つ一つが丁寧に作られ、撮られていてお腹が減る減る。料理をすることとは他人であれ自分であれその料理を食べる相手に「大切に思っているよ。愛しているよ。」と伝える行為だ。


「インターステラ―」
マシュー・マコノヒーの泣きの演技は世界一。音が今まで観た映画の中で1番細かい。風が耳を撫でていくあの感覚や砂ぼこりのむせそうになる感覚まで味わうことができた。物語としては宇宙、SF、時間軸のズレなどのネタバレをくらっていたのであんまり期待しないでいったのだがそれを遥かに超えてくる結末で泣きまくった。愛だよ愛。あとロボット!あのロボット欲しい。


「ショート・ターム」
「明日からの君の方が、僕は、きっと好きです。」というキャッチコピーに惹かれて観てきた。10代の子が入るシェルターが舞台の話。何かしらの理由があって入所してきた子供達とそこで働くスタッフの距離感と優しさと不安がごちゃ混ぜなのに爽快感のある映画だった。10代特有のあのどうしようもない不安や悩み、他人もしくは自分に対する不信感や絶望といったものに対して手探りで解決しようとする子供達。解決といってもそれは表現だったり抑圧であったり隠蔽であったり時には自分自身を傷つける行為だったりするものだけれど子供の頃特有の「自分自身を自分で守れない絶望」ってあるよなぁと思いながら見てた。そして自傷行為が自分の手に爪を突き立てたり逆剥けを血が出るまで傷つけるとか身の覚えのあるものが結構出てきてゾッとした。青空を見てなんとなく不安を覚えたりするあのかんじがよく似合う映画だった。沢山の不安と安心と少しの希望と絶望を混ぜた青空。そしてメイソンが…メイソンが…超優男イケメンすぎて私は


「フランシス・ハ」
なんというか観る年代を間違えた感があった。もっと下なら笑えただろうしもっと上なら生暖かい目で見ることも出来たでしょう。同年代ならあるあるネタで共感できたり愛おしさを覚えたりもしたと思う。しかし中途半端な経験を積んだ私からすればフランシスは「未来のイタい自分」にしか見えなかったし彼女の痛々しい行動や言動も笑うことが出来ないまま「ひぃ…私が悪かったから…私が悪かったからもうやめてくださいごめんなさい」と目を塞ぎたくなってしまったのである。それはエンディング後まで続いてしまいせっかくの終わり方なのに俗に言う「こじらせアラサー女子」に怖くなってしまった。が、冷静になって考えてみるとフランシスの空気の読めない発言の数々は何とか間を持たせようとする彼女なりの気遣いであることや、見栄を張った発言や行動もきっと同情されない為の防衛術であることがわかる。ただそれが空回っているだけでワザとではない。そこが愛おしさを感じさせるのだろう。多分。最後には彼女は自身の頑張りで彼女なりの居場所と人生を見つけてそれが「フランシス・ハ」に繋がるので決して空回りが無駄とは言えないのだが、それでもあのフランシスが発言した後の妙な違和感の漂う空気に泣きそうになってしまうのである。ごめんなさいと言いたくなる。それに加えて彼女の居場所を追われ職を追われ引越しを転々とするのにさらに泣けてくるのである。まだ使える椅子に「it needs house(homeだったかな)」と書いた紙を貼りつけるシーンで灰になりたくなる。ここまで言っておいてだけれど私の隣にいたおじさんはよく笑っていたので面白い人には面白いだろうし(特に男性にとってフランシスは笑える他人事であろう)私も頑張ろうと元気をもらえる映画にもなり得るのだろうとも今では思える。


「LUCY」(飛行機内)
よくわからなかった。


キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」(飛行機内)
完全にキャプテンがヒロイン。面白かった!ファルコンかっこいい!


オール・ユー・ニード・イズ・キル」(飛行機内)
そういう映画とはわかっていても同じことを永遠と繰り返されると飽きてしまった。


途中から失速感のすごい鑑賞記録になった。
来年はもっと記録とかメモとかしておくことにします。

2014年公開のベスト5本(順位なし)
・オーバー・ザ・ブルースカイ
・ショート・ターム
ゼロ・グラビティ
・インターステラ―
ウルフ・オブ・ウォールストリート