Wicked(2014年12月22日マチネ)


大好きな作品。観れることができて本当に嬉しく思う。

Wicked london 公式サイト 


公式トレイラ―

「Wicked」を観てきた。チケットはあちこちにあるチケット屋で購入。67.5ポンド。高いけど観たかったのでいいか。しかしいざ座席に座ってみると結構スカスカだったので学生チケットを買えばよかったと思う。まぁ、お隣に座っていた老夫婦の方にとても親切にしていただいたのとチケット屋のお兄さんがイケメンで明るい人だったので全てを許そう。

アポロ・ヴィクトリア・シアターは劇場街から少し離れたところにあって最寄駅はヴィクトリア。もうすっかり慣れた地下鉄を乗り継ぎ、ヴィクトリア駅で降りると、女の子が駅の通路で本ミュージカルで使われている「For Good」をアコースティックギターで弾き語っていた。ここで既に少しだけ泣く。私が行った当時は駅周辺は工事をしていて回り道をして劇場へ向かわなければならなかった。ミュージカル「ビリー・エリオット」を公演しているヴィクトリア・パレス・シアターを横目で確認しつつ(思っていたより小さかった)、アポロ・ヴィクトリア・シアターになんとか到着。

看板があるからわかりやすい

開場までかなり時間があったので劇場内をうろつく。1階と2階に行き来することができる。ロビーで使われている照明が全部緑で感動する。お菓子やミネラルウォーターを販売している小さな屋台やバー、公式グッズを打っている店もある。オリジナルスムージーを販売しているところもあって少しお金を足せばWickedオリジナルタンブラーも購入できるようだ。買えばよかった。1階のバーは決められた簡単なものしか飲めないバーで、2階にもバーがあり、そちらでは自分の好きな飲み物(カクテル)などを頼めるようだ。こちらのバーの照明も緑一色。

クリスマスシーズンなので階段のところにツリーが飾られていた。上にエルファバの帽子!
プログラムを販売しているお姉さんが階段前にいてそこでプログラムを購入する。

あらすじ:世界的にも有名な「オズの魔法使い」の裏側

おそらく今回の観劇した中で1番大きい劇場だった。小さい劇場もいいが大きい劇場も迫力があっていいものだと感動しながら座る。劇場内にはアイスクリームを売っている屋台があった。どこでもアイス売ってるなウェストエンド!何処かなと迷子になりながら自分の席に座る。
隣は上品そうな老夫婦だった。あれやこれやと話す。超楽しい。
「あなた一人で来たの?」「何歳?」「どこから来たの?」
また質問攻めである。そういえばアジア系の客は見かけなかった。もうとりあえず文法でも何でもいいから話せば伝わるだろうと思いベラベラ話す。頑張れ私のコミュ力。奥様は眼鏡と白髪がよく似合う綺麗な人だった。
「日本から来たの。1人で来ました。大阪のあたりからです。知ってる?」
「知らないわ―。」
「東京は?」
「知ってますよ。主人は一度、東京へ行ったんだけど飛行機の乗換だったから結局空港の中でしか日本に滞在してないのよ。おかしいでしょ?」
「わお。本当に?」
「そうよ。ねえ貴方。」
と言って隣にいたご主人に顔を向ける。
「あぁ、そうだった。今度はちゃんと行きたいね。なあ、君。少し屈んでくれないか。見えないんだよ。」
ご主人はどうやら前の座席に座っている青年にお願いしているようだ。「君の後頭部しか見えないんだ。」とでも言ったのだろうか。ドッと彼の周りが湧く。私もなんとなくだけれど分かったので笑う。また会話に戻る。
「私達はいつも記念日にミュージカルを見に来てるのだけど。」
「?(よく聞き取れなかった)」
「ほら、結婚記念日とか誕生日とか。」
「なるほど。とっても素敵ですね。」
「そう。だから色んな作品を観ているけれどこの作品は格別。貴方に気に入ってもらえたら嬉しいわ。」
むしろ貴方のその言葉だけでこの作品を大好きになりそうなんですが。
「えぇ、とても楽しみです。この作品私も大好きなんです。もしよければ私のオペラグラス使ってくださいね。」
と言って膝の上に置いてあるオペラグラスを指さした。
「まあご親切にどうもありがとう。」

幕間も私のデジカメに入っていた桜の写真を見せたり、鞄に入れてあった折り紙をあげたりして国際交流した。手裏剣の折り紙を「星?」と聞かれた。忍者文化って意外と認知度低いんだな。

以下箇条書きレポ
・幕がオズの国の地図になっていてエメラルドシティが緑に輝いているのが綺麗
・最初の前奏で泣く(早い)
・観客は子供が多く、ここでミュージカルを観た子達が新たなスターになるのかもしれないなと思う。
・だから長生きしようと思った。
・全体が見渡せる座席で舞台装置を思う存分楽しむことができた
・グリンダは愛されるべく努力もしているのだろうけど天性の愛され体質。可愛い
・グリンダの地声は低めでエルファバとの声の相性が良かった
・エルファバは癖のない聞き取りやすい声で楽しみにしていたDefying Gravity のアレンジもグイグイきかせてくれた。嬉しい
フィエロは長身の王子様で本当にカッコ良かった。足長い。イケメン。2次元か
・グリンダとフィエロの身長差が頭1個分くらいある。少女漫画。2次元か
フィエロはいつも疎外感を漂わせていてそこがよかった
・アンサンブルがかっこいい
・大きい舞台なので大がかりな舞台装置を使うことができるが、その分場面展開のときに時間がかかることも学んだ。例えると仕掛け絵本をゆっくりとめくるようなスピードだと感じた。


(続く)