「ゼロ・グラビティ」(3D)レビュー(字幕/ネタバレなし)

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iPhoneで画像投稿すると荒いなー。
公式サイト(ツイッター)からお借りしました。

ゼロ・グラビティ」(3D)レビュー(ストーリー上のネタバレなし)


原題:Gravity
公開:2013年10月4日(アメリカ)
2013年12月13日(日本)

監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:アルフォンソ・キュアロン
デヴッド・ハイマン
音楽:スティーブン・プライス
撮影:エマニュエル・ルベツキ

公式サイト(日本語)
http://html5.warnerbros.com/jp/gravity/

あらすじ:宇宙にポーン

ツイッターのタイムラインで「ゼロ・グラビティすごかった!!」との声が沢山あったのでほんまかいな、どんなもんかいな。と12月末に見てきました。「3Dで見てね!」と皆さん口を揃えていたので3Dです。

この作品。ストーリーとかキャストとか分けて感想書くのは難しい…のでゴチャゴチャっと書きます。わかってくれる人はわかってくれるようなレビュー書きたい。


面白かった!!!ハラハラした!泣いた!感動した!綺麗だった!だけじゃ終わらない作品だと思いました。胸の中にドンと何かを置いていかれた感じ。それは人によって「生きるって何?」な問いかけだったり、言葉では表現できない圧倒感だったりするのではないでしょうか。「新しい映画」を確立した作品かもしれません。

誰かわかってくれる人いないかなー。
途中からずっと私は「孤独」を感じていました。宇宙に取り残される主人公の孤独が「寂しい孤独」ではなくて「ちっぽけな存在が感じる孤独」。もっと例えるなら、真夜中に部屋の電気を消してベッドに入って、さあ寝るぞってときに感じる孤独ですかね。リビングに行けば家族もいるし携帯で誰かの声を聞くことも出来るのに感じる孤独。真っ暗な中にポツンと自分1人だけという「感覚」がいる孤独。と言えばいいのかな。そんな物を感じました。(長えよ) 映像がとても綺麗なだけに余計に。「ライフ・オブ・パイ」でもそれを少し感じたけれどここまで強くはなかった。

『お願いだから私を1人にしないで。』


音楽も「宇宙とは"無"である」をまさしく表しているような音楽演出で、とても私好みでサントラダウンロードしました。ハロー?ハロー?聞こえますか?

とあるシーンで多分見た人全員が思い浮かぶモチーフがあると思うのですけれど、あれがタイトルモチーフならばあのシーンはどういうことだろうかとまだ私も頭を悩ませてます。

「宇宙」という大きな題材で描かれているのが「1人の人間」だったことに強く惹かれました。最後の怒涛の展開やサンドラ・ブロックジョージ・クルーニーの演技とか撮影方法とか音楽とかもう映像美(いや、とても綺麗ですよ)云々とかあーだこーだ聞く前にとにかく映画館で見てほしい。3Dで。お願いします。2Dと3Dでは「宇宙空間に放り出される感」が全然違いますから。

余談ですけれど、私この作品をあれで見たいなーと思いました。罰ゲームでグルグル縦にも横にも斜めにも回るやつ。それか360度スクリーンで座席も動くやつ(無理だ)

1人で観にいくもよし、友達と観にいってもよし、1人で見るか複数人で見るかによっても感じ方が変わってきそう。そして見終わった後には、涙を拭いて胸を張って、一歩一歩踏みしめて前を向いて歩きましょう。

重力を感じながら