【放送禁止用語】が【放送禁止用語】で(ウルフ・オブ・ウォールストリート ネタバレあり感想)


俺達のまこのへーさん

ネタバレ全開で感想文書いてみてよ。と言われたので、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」について書こうかなと


※いきなりネタバレ全開下ネタ全開です。清純派の方は御遠慮ください


フェラーリフェラーリフェラーリプレイ

この前運転していて、ふと思ったことがひとつありまして。

「あれ、ウルフ〜の冒頭の車プレイって可能なの?」ということでありまして。

はい、ジョーダン(レオナルド・ディカプリオ)がナオミ(マーゴット・ロビー)がフェラーリフェラーリしてもらってるシーンのことなんですけど、私が覚えている限り運転席の下にナオミが潜り込んでいるような感じだったように思うのですが、

参考画像(notフェラーリ)


…無理じゃね?
運転したことのある人はわかると思うのですが(ない人は助手席に座った状態を思い出してね。)運転席って自分の股の間に人の頭を挟めるほどスペースないよ?いや、つまり、「運転席の下のスペースに人が潜り込んでいて尚且つ運転するなんて無理だと思うよ。」うん。AT車ならまだ左足をブレーキ、右足をアクセル、という風に足を軽く広げる体勢で運転するのも考えられるのですが、フェラーリMT車なので右足でブレーキもアクセルも踏むわけで右足を移動させないと運転出来ない状態なんです。(…あれ、冒頭の車ってフェラーリだったかな)(少なくともAT車ではないかと) よっぽど真っ直ぐの道が続いてでアクセルばっかり踏んでるときにしてもらったのかなー。頭を股の間に挟まないとしてもきっとハンドルに頭ぶつかるし…。

フェラーリフェラーリプレイ難易度高いな!さすがだな!

あと車の色の話でも「あー違う違う」みたいな話をしていたのでフェラーリプレイのことも考えると「人の話と真実なんていくらでもねじ曲げられる」みたいな話なのかなーと。ノンフィクションが元の作品なので冒頭に持ってくることに何か意味があるような気がしてなりません。

・まこのへーさん
ピカピカの社会人1年生なジョーダンが出会ったイカれた先輩のマーク兄貴。昼からショットゲーム(潰れるまで飲むゲーム)やろうとか言い出すしコカインやるし毎日数回マスかけ(ヌけ)とか言うし最高だぜフー!!もう会社の電話片手に手をぷらぷらさせながら話すところのかっこいいこと!!!もうマーク・ハンナ(まこのへーさん)だけでスピンオフ作品作ってほしい。ほしいー!って思うくらいドツボでした。まこのへーさんかっこいいよ。会社が破産した後の話とか社長になるまでの話とか見たいよー。

マークさんはジョーダンの師匠(?)みたいになるわけですが多分この2人は根っこから違うんじゃないかな。ジョーダンは夢を持った好青年!でしたけどマークさんは絶対昔からあんなんだよー!5歳くらいから絶対スレてるよー!(んんんー♪)

・ストーリーについて
簡単に言えば1人の青年がのしあがってお金持ちになる話なのですが、それと同時に没落していく話でもあります。彼は100ドル札を丸めてコカイン吸ってからクシャクシャポーイしちゃうほどお金持ちになるのですが、途中からそのお金を守るために必死になってるのが面白い。「叔母さまのお葬式行けよ 笑 」っていう。ドラッグ描写も多すぎるのですが、狂った様に(というか実際狂ってる)コカインを吸引する人は見ていて本当に怖い。ソファーの布を引き裂いてその中からコカインの入った袋を取り出すシーンを見て「なんでいつも映画とかでドラッグの袋って取りにくいところに入れておくんだろー」って思ってました。捕まるから? あ、レモン714のために2人がトレーニングして代謝あげてるのは声だして笑いました。隣のおじさんごめんなさい。あなた達どんだけぶっ飛びたいんだ。叔母さまにキスをするくだりのところも勘違いの連続で面白かった。パトリック・デンハム捜査官(カイル・チャンドラー)が登場してからの「正義と下衆の帝王」の対比で観客はジョーダンの方につくと思うのですが(私はそうだった)パトリック捜査官が一斉検挙に突入するとき観客は「悔しいー!」と思うはずなのに音楽演出のおかげでむしろ爽快感さえありました。あと最後のオチからの「んんんー♪」の演出には唸りました!うん!この映画面白かったよ!

「ただただセックスとドラックとマネーの話で非常に不愉快だった」
とか「俳優がよかっただけに内容が残念」とか「ファック言い過ぎ」とか批判派の方の意見でよく見かけるのですが

そういう映画なんだからいいじゃん。
としか言いようがないような…

下ネタ系や下品なネタがダメな人には拷問でしかないのでしょうが…そもそも何故見たんだ。Mか。

綺麗なディカプリオはいません。むしろSMプレイして喘いでますし、(I like it!! I like it!!)客室乗務員に絡んで機長を罵倒してシートにグルグル巻きにされたりしてるしファック言いまくり中指立てまくりでバカで最低で最高です。

ナオミに水かけられて叫ぶところ観客みんな笑ってた。私も笑った。からのノーパンのシーンは子供部屋でやらないでー!ベイビーが見てるわー!ナオミはすごいセクシーで美人なんだけれどそこまで、みたいな描写だったような。セックスの対象でしかなかったのかな。あと全裸登場シーンは全裸ではなくリボンとか巻いてくれた方がエロいのにもったいない!

あ、これもこれも。
この映画についての批判で
「これは実話を元にしている。つまりマネーロンダリングや詐欺で被害にあった人達が実際に世界に大勢いるのにこのような映画を公開するのは大変不謹慎だ。」というものも結構見ました。ほう。

私は映画と現実は別物であってノンフィクションを元にした作品だとしても別物だと思います。ジョーダンもいくらモデルがいたとしても映画の中ではただの1人のキャラクターではないでしようか。だってそうじゃないとあの映画もこの映画も面白くなくなっちゃう。

多分このような考えの人は最後まで見ないタイプの人のような。

「この作品はノンフィクションを元にした作品ですが本作に出てくる登場人物や会社は実在のものとは一切関係がありません。」

ねえ。

ちなみにフェラーリフェラーリしてもらってるダブルフェラーリの表現は
町山智浩映画解説『ウルフ・オブ・ウォールストリート』書き起こし」( http://miyearnzzlabo.com/archives/17271)より拝借させていただきました。面白いよ!