2016年
12月25日(日)18:00公演
京セラドーム
ジャニーズWESTすげええええぇ!!!!!!!!!という話
去年11月末頃にジャニーズ(V6)のファンになって、関ジャニ∞を1周し、ジャニーズWESTにハマっている人です。どうか「掛け持ち厳禁!」とか言いながら石を投げないでください。普段は舞台を見たり映画を見たりしてエンタメを摂取してます。エンタメわっしょい。
映画「溺れるナイフ」を見たフォロワーさんから「ジャニーズWEST 重岡大毅さんの演技を見てほしい」とオススメされたのが全ての始まりだった。ホイホイ観に行った。良かった。中心となる1組の男女カップルいて、セカンドボーイである大友を重岡大毅さんが演じているのだが、自然すぎるほど自然な演技というか、スッと画に馴染むような、本当にその時、その場に生きているかのような演技で素晴らしかった。まだ映画館でやっているらしいので是非観てほしい。
この素晴らしい俳優である重岡大毅さんはどうやら「ジャニーズWEST」というグループに所属しているらしい。ほう、あの「ええじゃないか」のグループか。メンバーは他に誰がいるんだろう。そして重岡さんはこのグループのセンターらしい。ほほう。「ええじゃないか」しか知らないのだけど他にどんな曲を歌っているのだろう。調べる。調べたら何故か重岡大毅さんではなく中間淳太さんにハマった。以下沼。(あれ…これ前にもどこかであったような…)それからなんやかんやでコンサートDVDをいくつか購入し、鑑賞してさらにハマる。そして友人を誘い、チケットを購入して今回のコンサートに参戦したというわけである。ここまで至る期間はなんと約1ヶ月である。早い、早すぎる。
というわけで行ってきた。初めての推しのコンサート。初めてのペンライト。振ってると指関節が当たって結構痛い。
Q、ジャニーズWESTってなあに?
A、関西出身のメンバーで構成されたジャニーズグループである。デビューは2014年。関西グループとしてのデビューは関ジャニ∞以来10年ぶり。関ジャニ∞の直属の後輩にあたる。最新アルバム「なうぇすと」が好評発売中。代表曲「ええじゃないか」「ズンドコパラダイス」「one chanse」など他にも沢山。私は「PARTY MANIACS」「criminal」が好きです。
構成メンバー
中間淳太(29) メンバーカラー黄色
濱田崇裕(28)メンバーカラー紫
桐山照史(27)メンバーカラーオレンジ
重岡大毅(24)メンバーカラー赤
神山智洋(23)メンバーカラー緑
藤井流星(23)メンバーカラー青
小瀧望(20) メンバーカラーピンク
ええじゃないか
PARTY MANIACS
・始まる前から既に楽しい
ファンの年齢層が若い。メンバーカラーがはっきりしていることやコンサートがクリスマス当日だったことからいわゆるコスプレ勢が数多くいた。ミニスカサンタがそこら中を歩き回っているし、全身をメンバーカラーで統一し、スケルトン仕様のバッグに自分の好きなメンバーの写真やグッズを入れてアピールする痛バッグ、自分の好きなメンバーの顔写真をラミネートして飾り付けてそれを首から下げるという通称生首ストラップをつけている人たちも沢山いた。楽しい。見てるだけで既に楽しい。名前は知っているけれど実物を見たことはなかった存在を肉眼で確認するという幻のポケモンを発見したかのような面白さがあった。自分たちの愛を全身でアピールする女の子たち(高校生くらいの女の子が多かった)はそれぞれみんな可愛くてそれぞれ愛おしい。また、観客入場曲で「ええじゃないか」が流れたときに自然と観客が歌い出してペンライト芸をするという4万5千人の団体芸が見れた。観客、どこまで訓練されてるんだ。
・始まってからも勿論とても楽しい
クリスマスコンサートということでオープニング動画が「サンタが街にやってきた」をテーマに慌ててクリスマスの準備をするサンタクロース達(ジャニーズWEST)とトナカイ(濱田崇裕さん)がうっかり街へ落ちてしまい、ステージ上に登場するというものだった。カーワーイーイー!!!!
セットリスト
1.ええじゃないか
2.ズンドコパラダイス
3.ジパング・おおきに大作戦
4.パリピポアンセム
5.SCARS
6.Can’t Stop
7.Criminal
8.アメフリ→レインボウ
9.STAY GOLD
10.Dial up
11.NEXT STAGE
12.シルエット
13.粉もん
14.100% I Love You
15.浪速一等賞!
16.ボクら
17.Happy Happy Lucky You!!
18.Dream Catcher
19.BIG GAME
20.シンデレラクリスマス
21.Lovely Xmas
22.MIRACLE STARTER
23.WISH
24.SNOW DOMEの約束
26.SNOW!SNOW!SNOW!
27.10年後の今日の日も
28.Colorful Magic
29.エエやんけェ!!
30.アカンLOVE ~純情愛やで~
31.ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~
32.CHO-EXTACY
33.one chance
34.ラッキィスペシャル
35.バンバンッ!!
36.All My Love
アンコール
37.人生は素晴らしい
38.青春ウォーーー!!
39.マ・ル・モ・ウ・ケ
アンコール2
ええじゃないか
さて、それぞれの曲で誰々のここが可愛いだとかは円盤が販売されてから堪能したいと思う。円盤出ますように!出来ればブルーレイがいいです!セットリストの構造は最初のオープニング、ラブソングコーナー、Jr時代の曲コーナー、ディスココーナー、スタイリッシュコーナー、エンディング、アンコールに分かれていてデビュー3年目の彼らはまだJr時代の方が長いことを思い知った。私は残念なことにデビュー前の彼ら、といよりつい最近まで彼らをほとんど知らなかったのだが、そんな私でも彼らの成長がハッキリとわかるようなものでしみじみと「本当に彼ら7人が7人としてデビューできてよかったなあ。」と心から思った。
特に後半、最高に盛り上がったであろうスタイリッシュコーナーの「CHO-EXTACY」では度肝を抜かれた。さっきまで少年だった彼らが青年になり、色気のあるカッコいい大人の男性になってしまうのだ。衣装を乱しながら腰を揺らして踊る彼らはもうそれは素晴らしく官能的で素晴らしく美しかった。ジャニーズWESTというと関西色の強いグループでいわゆるネタソングが多く認知されているイメージだと思う。でもそれだけではなくセクシーな曲もカッコいい曲も可愛い曲も沢山あるんだということを声を大にして言っていきたい。どのメンバーもしっかりとした実力とキャリアがあってデビュー3年目とは思えないほどパフォーマンスレベルは常に高いところで安定しているし貫禄すら感じるほどだ。だというのにネタ曲やMCになるとまるで大学生男子かと思うくらいワチャワチャして場を爆笑させてしまう。そのギャップも彼らの魅力なのだと思う。「参加型ライブ」と本人達が明言しているだけのこともあり、観客も彼らと一緒に踊れるような曲も数多くあり(ディスココーナー)、コールアンドレスポンスも数えきれないくらいある。一見すると身内ノリが強い(曲をよく知っていないと楽しめない)と感じるかもしれないが「見て楽しむ」と「参加して楽しむ」のバランスが上手く取れており、ハマって1ヶ月足らずの私でもとても楽しむことができた。デビュー3年目なのにこのクオリティということで、これからもどんどん飛躍的に成長していくのだろう彼らのことを考えると末恐ろしくも感じる。これで未完成というのだから恐ろしい。奥さん、ハマるなら今がチャンスですよ。
・メンバーカラーの重要性
ジャニーズグループではそれぞれのグループメンバーを色で分けている。それをかなり色濃く出しているのが関ジャニ∞。らしい。ジャニーズWESTもメンバーカラーで色分けされている衣装が多い。このような戦法はジャニーズファン特有の「担当制」というものによく合っていて、ファンは自分の担当のメンバーへの愛を示すためにその色で全身を包んでアピールしたり、日常生活にもそのカラーを取り入れる。私はアイドルとファンの関係は複雑かつ「宗教性」というキーワードが欠かせないものであるが、それを表すものの一つがメンバーカラーというものだとばかり思っていた。が、それだけではなくステージパフォーマンスにおいてもメンバーカラーは重要だったのだ、メンバーカラーを把握しておけばどんなに遠くにいたとしても誰がどこにいるのかがすぐに見つかるのである。なかなか合理的なんだなあと感心した。
※「担当制」とは自分の応援してるグループメンバーの1人を自分の中で「担当」とし、一途に応援するファンスタイルである。メンバーだけではなくグループでも同じことが言える(例 V6担→V6のファン。森田担→森田剛さんのファン)。これに派生して「担降り(今まで応援していた担当から別の担当に移ること)」、「同担拒否(自分と同じメンバーを応援している人とは仲良くできないという宣言)」などがある。
ジャニーズファンについてはこちらの論文が興味深かったので貼っておく
・信仰対象としてのアイドル、偶像恋愛対象としてのアイドル
私は舞台を観るのが好きだ。V6にハマったのも彼らのステージパフォーマンスに惚れ込んでいるからだ。ジャニー喜多川さんが生んだステージエンタメとしてのジャニーズを心から敬愛している。ジャニーズWESTにハマったのも彼らのカッコいいステージパフォーマンスにハマったからだ。MCやファンサは私にとってそこまで重要ではない。そう思っていた。今回のコンサートに参加するまでは。
「ああ、これは本当に好きになっちゃうなあ。全てを捧げたくなっちゃうなあ。私にとっての信仰対象になりうるなあ。」と思ってしまった。
ファンの年齢層が他のグループに比べて若いことやジャニーズWEST自身が比較的若いメンバーで構成されていることも理由だと思うが、彼らは彼らがファン達の恋人であることを許容する。桐山照史さんが「ここに(ファンにとっての)7人の彼氏がいる」と声高に発言したことからも伺えるが偶像としての恋愛対象としても彼らはそこにいた。あれだけエネルギッシュでキラキラしている美しい人たちに「会いたかったよ。愛してるよ。」というメッセージをファンの1人1人に伝えていく幸福度の大きさといったら暴力的であると感じたほどだ。それに対してこちらの「会いたかった。大好き。」という愛情も彼らは無条件に受け取ってくれるというものなのだから(内心どう思っているのかは想像したくないが)、これは中毒になるなあとも思ったし、ファンの愛情が信仰になり、狂気に繋がるだろうなということさえも容易に想像することができた。
「アイドルとはなにか。」と論ずるのはとても難しいが、私は「パフォーマンス以外の部分であるその人個人をファンが消費するもの。またはそのような人間の売り方」だと考えている。つまり、「とある俳優の演技が好きだ。」というのはアイドル的な楽しみ方ではない。「とある俳優の演技が好きだ。そしてその俳優自身も好きになった。」というのはアイドル的な楽しみ方だと思う。ファンにとってその人がアイドル的な存在であれば職業関係なくその人物はアイドルなのではないだろうか。話が少し逸れてきたので戻す。アイドルとは各個人のパーソナルな部分を切り取って売るような職業である。ゆえにそのファンの消費がエスカレートすると「もっとパーソナルな部分を消費したい。彼のプライベートも消費したい。」という感情になりやすい。さらにエスカレートすると「彼は自分だけのものだ」という感情にもなるだろう(同担拒否などはそうした感情も含まれていると思う)。ビートルズのメンバーであるジョン・レノンは狂信的なファンによって殺害されたが、このような大事件が起こった背景にはビートルズがアイドル的な消費のされ方をしていたこともあるのではないか。そう思った。それくらいの魔力がアイドルというものにはある。カリスマ性とひとこと書けば済む話かもしれないが
かなり個人的な話をする。身バレ覚悟である。
私の中学の同級生に、とあるジャニーズグループにハマってコンサートに少しでも多く行きたいがために仕事を辞めた人が2人もいる。彼女達は今もフリーターとして働いていて、口を開けばそのグループの話ばかりするので彼女達と絶縁した人もいた。クラス全員に土下座する勢いでコンサートのチケット取りを手伝ってもらっていた子も知っている。頼まれていた人たちは露骨に困った顔をしていたが、そんなことはおかまいなしとばかりに彼女は色んな人たちに頼み続けていた。とある女性アイドルグループに熱をあげるあまり、大学を辞めた人も知り合いに1人いる。それが幸福か不幸なのかは彼女達が決めることで私がとやかく言うことではない。ある意味、明確な幸せの目標が決まっているということで彼女たちを羨ましいと思うことさえある。全てを捧げる存在。彼女達にとって生きる道しるべは「アイドル」なのだ。ここまでくると恋愛対象ではなく信仰対象としてアイドルは消費されていると思う。元気にしてるのかなぁあの子たち。
ファンは勝手にアイドルに愛情を注ぐ。
ファンは勝手に離れていく。
ファンは勝手に信仰する。消費する。
身勝手なものである。
同じくらいアイドルという存在もまた身勝手である。
ファンの人生が狂おうが整おうがそのアイドル自身には何も関係のないものである。どれだけのものを犠牲にしていて、その対価以上のものを果たして手に入れているのだろうか。極めて不安定で危険なアイドルとファンとの関係。すごく残酷だと思う。そんな関係の上に成り立つエンターテイメントだからこそ、ここまでお金と人が動いて素晴らしいステージエンターテイメントを作り上げてきたのだろうなとも。
何だか後ろ暗いような文章ばかりになってしまったが、初めての推しのコンサートは本当に楽しくて幸福なものであった。楽しかった!!!!また行きたい!!!!何度でも行きたい!!!中間さん(私の推し)は思っていたよりも何倍も美しくてセクシーな人だった。もっと好きになった。濱田さんのニコニコしながら会場全体に満遍なく手を振る姿には「彼女にしてくれないかなマジで」と軽率に本気で恋しそうになったし、桐山さんの男気溢れるパフォーマンスと絶妙なMC回しも最高だった。重岡さんの屈託のない天使のような笑顔には「この笑顔があれば世界平和が可能かもしれない」という一文が脳内に浮かんだ。神山さんのダンスの音ハメの気持ち良さとあざといキャラには完敗したし、藤井さんに至っては彼の両親だけでなく先祖代々を称えたくなるくらいの美しさを感じた。小瀧さんのボケには「この人頭良いんだろうなあ」と思うくらいポンポンとテンポよく面白い発言も多かった。私にとって全員が全員それぞれ世界で一番カッコよくて素敵な人たちだった。そんな最高な人たちのステージパフォーマンスは最高に最幸だった。ジャニーズWEST。もっともっと売れてほしい気持ちでいっぱいである。売れてほしい!彼らの目標がどこにあるのかはわからないけれど、きっとそこまでいけると信じた!信じてる!
つらつらと色々なことを書いたが要はジャニーズWESTコンサートに行ったら彼らの魅力と引力と魔力がすごかったという話である。「メリークリスマス!サンタクロースだと思った?残念、君の恋人でした!いつもありがとう!愛してるよ!」というストレートなメッセージを伝えてくるようなコンサートでファンを皆殺しにするジャニーズWESTすごかった…ジャニーズ…すごかった…。最高だった…。
ジャニーズWESTいいよー!!!オススメするよー!!!ほんとカッコいいんだよー!愛してるよー!私の推しは中間淳太さんです!最年長です!超美人!そしてカッコいい!同担大歓迎!そうじゃなくても大歓迎!おいでよジャニスト(ジャニーズWESTの愛称)の輪!!