Marry You!!

 

この企画に参加することになった。簡単に説明すると、色んな方々がアドベントカレンダー形式で「私が動かされたもの」を共通テーマに色んなことを書き綴っていくという最高の企画である。最高。

ハイ。12月4日担当のKiEと申します。

せっかくなので、初めましての方向けに自己紹介をしておくと、ミュージカルをはじめとした演劇やジャニーズなどのステージエンタメのオタクです。でも最近はかなり足が遠のいている状態です。根がオタクだけどオタク活動をほぼしていないというオタク。

では、書いていくことにする。

「私が動かされたもの」

2019年。来年は2020年で東京オリンピック(色々と大丈夫か)で、夏期オリンピック開催地が東京に決定したときには確かまだ学生で「27歳かあ。私はどんな風になっているのかな。」と好き勝手に想像したりしていた。学生の頃の私よ。新卒で入った会社で心身を病んで退職して、次に入った会社でもハラスメントを受けて辞めることになるぞ。きっと貴方の思う理想の大人とは程遠いことになっている。でも、なんやかんやで最悪の選択はせずに生存しているから安心してほしい。しまった。来年と過去の話をしている。

2019年の話に戻る。単刀直入にいうと結婚することになった。

相手は、このブログでも何度か記事を書いているこの人である。

交際を始めて1年ほど経ったときにプロポーズをされた。確か、あの日は次の日が友人の結婚式で四国に行かなければならず、苦手なパッキングをあーだこーだと文句を言いながらしていたのだが、あまりにも嫌だったので「なんで荷物って必要なの?おかしくない?私が行くことが最重要なんだから荷物なんていらなくない?私の世界は私が中心なのにおかしい。」とか「パッキング!!!めっちゃ嫌い!!!!!」と絶叫しながらしていたし途中に「そうか、私に必要なのはレミゼだ。今からレミゼ見るわ。」と映画「レ・ミゼラブル」(3時間くらいある)のDVDを突然鑑賞し始めたりしていた。

f:id:sasanopan:20191203145440j:image(映画「レ・ミゼラブルより」)

最初から最後まできっちり見た。ラストシーンを見ながら泣いたり笑ったり忙しかったことをよく覚えている。もちろん、パッキングにはたっぷり4時間くらいかかった。時計を見ると深夜1時前だった。余談だが、私がやっていたのは1泊2日用の荷物のパッキングである。どれだけ私がパッキングを嫌いなのかおわかりいただけたら嬉しい。ついでにパッキングを上手く早く終わらせるコツやグッズがあれば教えてほしい。

そんなこんなで私がなんとか強敵(パッキング)を倒して彼(ずっと爆笑しながら私の様子を見守っていた)に、「やりました!!!!!やりとげました!!!!!!」と大声で最敬礼をしながら報告すると笑いながら、握りこぶしをを差し出されたので風呂に入る順番のじゃんけんかと思い、これまた大声で「絶対負けねえ。この勝負は負けられねえ!!」と鳳仙学園相手に喧嘩することを決意した花岡楓士雄(映画「HiGH&LOW THE WORST参照)のごとくじゃんけんに挑んだら彼の手の中から指輪が出てきた。驚いた。そして爆笑した。そう、私は苦手なパッキングと格闘しているうちに深夜の変なハイテンションになっていたのだ。彼の顔を見ると、困っているのか、緊張しているのか嬉しいのかよくわからない曖昧な笑顔を浮かべていて「いついつに婚姻届を出したいとか、結婚式をあげたいとかそういうことではなくて、ずっと一緒にいたいという意思表示です。」と言われた。

結婚するとかしないとかは置いておいて、私も出来るならば、そして彼もそう思ってくれているのなら共に生きていきたいと思っていたので嬉しかった。でも受け取るならもうちょっと真剣にというか、せめて深夜のハイテンションのときじゃないほうがよかったというか、そもそも彼はパッキングに悪態をついたりレミゼを見ている私が落ち着くまで何時間も待っていたわけで…申し訳ない。そういや交際を始めたのも私が泥酔して「シラフのときにちゃんと告白するから待ってろ」みたいなことを言ったことからだったよな…。なんというか、こう、落ち着いて行動したい。

そんなわけでプロポーズを受けたのだが、そこからはあっという間だった。彼の実家に帰省したり、私が私の実家と一悶着あったり、前撮りをしたり、するつもりのなかった結婚式をすることになったり、両家の顔合わせの食事会をセッティングしたり…ほとんどの休みがそれらに費やされることになるとは思わなかった。え、結婚ってめっちゃ忙しいやん。それに合わせて私の退職、転職活動、再就職と重なっていたのでマジで忙しかった。本当に忙しかったので「売れっ子アイドルってすごいな…。休みなしで働いてるのにプライベートも頑張ってたりしてすごいな…。」と変な感想を抱いたりもしていた。

話を大筋に戻す。私が動かされたもの。それは私である。私自身が決意し、私の人生および生活を大きく動かした。そしてそのとき隣にいたのが彼であった。彼がいると毎日が楽しい。面白いことや嬉しいことがあれば1番に伝えたいのも、美味しいものを食べたら今度一緒に食べたいと思うのも彼だ。彼が目尻にシワを寄せて笑っているところを見るのが好きだ。好きなので私はよく彼の前ではしゃぐ。そういえば、この前一緒に神社に周りを散歩していて落ち葉が沢山落ちていたので「見て見て!足元が秋だよ!」と伝えると「言われるまで気づかなかった。貴方のその感性は本当に素晴らしいと思う」と褒められたので嬉しかった。やったぜ。

彼と一緒に過ごすようになって「あれ、私ってこんな一面があったのか。」と自分の新たな部分を発見していくのもなんだか愛おしい。彼のことが好きだ。大好きだ。もし彼から別れを告げられたら毎日泣いて暮らすことになるだろうし、そのときはきっと自分の涙で自分が溶けてなくなってしまうんだろうな。そうならないように努力したい。大事にされたいし大事にしたい。

どちらかというと「リア充爆発しろ」の時代にオタクとしての自分を確立して生きてきたので、自分にとって恋愛や結婚は程遠いものだと考えていたし、自意識も見事に拗らせた孤高なオタクだった。ゆえに新卒時代の悩みは「きっと私はこのまま天涯孤独で死ぬことになるので、自分が死んだ時の骨の埋葬先をどうするか早いうちに決めておかないといけない」で、自分の墓用に貯金計画まで立てていた。今思えば、自分の死後よりもその前に訪れるであろう老後のための貯金計画の方をした方がいいのではないだろうか。

さて、「オタクの自分なんかに恋愛なんて」と思ってきたが、彼と出会って、自分なりに恋愛をしてきて、「オタクだろうが何だろうが1人の人間であり、恋愛や結婚は相手との1対1の関係だ。万人ウケのことをするよりも、まずは自分自身がどんな人間で相手がどんな人間かをよく知ることが必要である」ことをようやく理解した。そしてそれは恋愛関係だけではなく家族関係の見直しや友人関係を築く上などでも重要だよねということもやっとわかった。遅すぎるが、気づけただけよしとしよう。なんだかまとまらなくなってきたので恋人への感謝を綴ってこの記事のまとめということにする。

 

毎日色んな幸せをくれる恋人よ。

ありがとう。圧倒的感謝。

喧嘩することもあるかもしれないけれど、これからもこんな感じで毎日を楽しく過ごしていきましょう。

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ちなみにクリスマスに婚姻届を提出する予定である。

メリークリスマス。よいお年を。