iPhoneをホテルのWi-Fiに繋げるとヒースローシャトルバスから問い合わせメールの返事が来ていたので返信した。ということを思い出したので記しておく。
12月20日
夜中に一度目が覚めたのでトイレに行く。ペラペラの寝具なので日本の分厚い布団が恋しい。5時ごろに起床。シャワーを浴びたいので6時過ぎまで待つ。シャワーを浴びて朝ご飯を食べに共同キッチンへ行く。既に、一人の女性がいた。こちらを向く。
「おはようございます。でいいんだよね？」
ohayougozaimasu オハヨウゴザイマス おはようございます。に、日本語！
「大丈夫です。日本の方です？」
「そうです。」
なんとロンドンで日本人の人とお知り合いになってしまった。チョコディニッシュを分けてもらって一緒に朝ご飯。私より年上の方で語学留学で来ているそうな。日本語で話せることが嬉しくて嬉しくて1時間以上話していたように思う。ロンドンについてあれこれ教えてもらう。
空港行のシャトルバスの待合場所を確認する為に散歩に行く。観光客丸出し警戒心剥き出しでコートの中に斜め掛け鞄をつけていたので妊婦さんみたいな恰好でのしのし歩いた。見た目が悪いのでにすぐにやめたが。迷いに迷って徒歩20分の所を探すのに1時間半もかかってしまった。タンクトップを着てジョギングをしているグループや朝っぱらというのに大きな声を出して大喧嘩している人達を見た。「焼き」と書かれたお店の変な日本語看板も見かけた。鉄板焼きの店かな？にしても何を焼くんだ。
お昼に日本から持ってきたラーメンを食べる。あまり美味しくなかった。水質の問題？ 香港の人とポルトガルの人が会う。支配人に「ラーメンは簡単にできるからいいよね。」と言われる。この支配人の会話のセンスがあれなのか私の英語能力がダメすぎるのかよくわからない笑えない会話が多い。後者だと思うことにしよう。
ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」を観劇する。
ホテルに荷物を取りに一旦戻る。
ミュージカル「アサシンズ」を観劇する。
帰りの地下鉄に乗ると青年のグループがいて随分楽しそうだった。一人はダサいセーター（クリスマスツリーの柄でしかもLED付でピカピカ光る！）を着ていた。色んな歌をワイワイ歌っていて微笑ましい。最後に映画「アナと雪の女王」の「Let it go」を歌っておひらき。大学生のノリは世界共通なのかもしれない。
12月21日
朝の4時くらいに起床。2時間くらいしか寝てない。ラジオ体操をしてみる。また6時まで待ってシャワーを浴びる例のお姉さん（以下鈴木さん（仮名））と一緒に朝ご飯を食べる。ハムエッグ、トースト、イチゴジャム、バター、オレンジジュース、ミルクティー。こちらのパンは薄い。サンドイッチ用位の薄さ。ご飯を食べながら昨日あったことや疑問に思ったことなどをあれこれ話す。自分のイメージではロンドンは曇りの国なのにとても晴れていて驚いたこと。日が暮れるのがものすごく早いこと。学校のこと。友達のことまで話した。共通の知り合いが1人もいないので遠慮なく好きなことが話せる。すごく面白い。会話が一段落したころに一緒に観光しようと誘ってもらう。
・スピタルフィールズマーケット
鈴木さんと一緒にロンドンバスに乗る。2階建ての真っ赤なバスに乗り込むときになんだかドキドキした。2階の最前座席に座る。「ここに座っているのは大体が観光客。空いていてよかった。」と鈴木さん。確かに、おのぼりさん全開の場所である。20分程バスに揺られる。降車。Pret（コーヒースタンドのチェーン店。やたらあちこちにある）に寄って豆乳ラテを買う。「同じのをください（same one please)」と言って店員に通じたので嬉しくなる。温かいカップで冷えた指先を温めながらマーケットまで歩く。
到着。主要な通りが何本かあってそこにズラーッとお店が並んでいる。観光客らしき人はほぼおらず、東洋人2人連れは珍しいのかチラチラと目線を感じながら歩く。スピタルフィールズマーケットは他のマーケット（バラマーケットなど）とは違い、アート関連の商品が多いマーケットらしい。
可愛い食器を売っているお店。持ち帰るのが怖くて買えなかった。
野菜の飾り切りが出来る謎のスティック。実演販売をしていてジャパネットたかたを思い出す。
有名なベーグル屋さん。サーモンとクリームチーズのサンドを購入。店内は人でごったがえしており、ひっきりなしで客が入ってきていた。鈴木さんに「ここの店員のおばさんは怖いので気をつけてね。」と言われビクビクしながら買ったが普通だった。ちなみに購入したサンドは持って帰って大事に食べる予定だったが、舞台を見て感動しすぎてショックを受け、喉を通らなくなってしまい泣く泣く捨ててしまった。
ワンピース2枚と靴下を買った。
・シャーロック博物館ショップ
博物館ではなく隣のショップに行った。博物館の方は変な死体の人形が転がっているらしい。
ちなみに私はシャーロック・ホームズについてほとんど何も知らない。ベネディクト・カンバーバッチが出ている人気ドラマも見たことがない、ロバート・ダウニー・Jrのやつも見たことがない。知っているのは「シャーロック・ホームズという名探偵がいてワトソンという相棒と次々と事件を解決する。そしてシャーロック・ホームズはコカインかヘロインを吸引している」程度である。実に申し訳ない。
博物館の方の入口。観光客が列をなしていた。アジア系の人も多かった。
ホームズさんの家標識
歴代ホームズと思われるマトリョーシカと人形たち
椅子に行儀よく座っていたホームズベアー。買えばよかったと後悔している。
なんでもかんでもホームズ
何故か売っていたティーカップ達。どれもこれも素敵だった。
・ビートルズショップ
恩人にお土産を買う為に行った。アビーロードのジャケット写真が印刷されたマグカップ2個とポストカードを購入。狭い店内にこれでもかと詰められたビートルズグッズ（バッグ、食器、キーホルダーなど）を見て「うはぁ」と感嘆する。うはぁ、こりゃあすごい。これほどのグッズを製造販売し続けられるバンドは世界に他でどれくらいいるのだろうか。
・ビッグベン
国会議事堂の裏。柱に彫られた彫刻が素晴らしい。素晴らしいが「人柱」という言葉を思い出した。怖い。
そういえば童謡「ロンドン橋」は橋を建設する際に人柱にされた女性のことを歌っているという説があったような気がする。
ビッグベン。観光客に埋もれながら歩く。30分毎に鳴る鐘の音を聴いて「おー！私ロンドン来たなぁ！」と実感する。実感するのがやや遅い気もする。ウェストミンスター橋の上で写真を何枚か撮る。風が強くて髪の毛がボサボサになりながら笑う私の写真は今見ても少し可笑しい。唐突に日本人観光客が「写真撮りましょうか？」と話しかけてきて少し驚く。
アサシンズ観劇（2回目）
