続:アトラクション感覚で自分らしくないことに挑戦してみた結果その1 占い


前記事「アトラクション感覚でネイルに行ってきたはなし」の反応が意外とよかった。ので、自分がここ最近行った「アトラクション感覚で自分らしくないことに挑戦したはなし」を書いていこうと思う。

その1 占い
朝の番組で星占いで自分の星座を見てその結果を3秒で忘れるような人間である。星の位置とか前世とかオーラとか言われてもよくわかりません。というか全人類を12分類するような星占いも全人類を366分類するような予言やアドバイスの何に意味があるのかと思っていた。自分と同じ人間はどこにもいないし人生も人間の数だけあるというのに占いなんて馬鹿みたい。そんな人間だった。

とある日、友人Aとお茶をしていたときの会話である。
「占いとか行ったことない。」
「たまに行く。面白いよ。」
「面白いの?」
「占い師の人に言われたことは忘れちゃうんだけど遊びの一環でたまに行く。」
「信じてるの?」
「ううん。そういうのじゃない。」
「なにそれ面白そう行ってみたい。」
「今から行こうか。」
「マジか。」

(※画像はイメージです)
というわけで行ってきた。行ったのは「占いの館」みたいな占い師が複数常駐するところで、入り口付近の壁には占い師の顔写真とよくわからないプロフィールがビッシリと貼られていた。チケットを受付(カーテンで顔が見えないようになっている)で購入して、そのときたまたま空いていた先生を指名し、いざ占い。友人は別の占い師のところへ向かった。

待合室のようなところで他の人と共に先生からの呼び出しを待つ。すると奥のブースのようなところから女性がひょっこりと出てきた。予約番号のようなものを確認されて私の女性と共にブースに入った。1畳くらいのスペースでピンク色を基調とした可愛らしいインテリアで統一されていて想像していた「真っ暗なところでブーケを被った年配の女性が水晶を覗き込んで『あなた!このままだと死ぬわよ!』とか『今の彼と別れなさい!災いが近づいてる!』とかいわれる」とは大きく違っていてほんの少しだけがっかりした。目の前に座っている女性を見る。30~40代の綺麗な女性で、もし彼女が誰かの母親なら「〇〇ちゃんのお母さんって美人だね!」とか言われるような親しみと温かみのある綺麗な人だ。

「なにか聞きたいこととか相談したいことってある?」
「うーん。今までそこまでちゃんとした男女交際をしたことがなくて、別にそれが嫌だとか恥ずかしいとかは全く思っていないんですけど、社会経験的な意味で恋愛経験とかしといた方がいいのかなって漠然と自分の未来を心配してます。」
仕事のことを聞こうかとも思ったが、さすがにやめておいた。
「ふんふん。じゃあまず生年月日教えてくれるかな?」
「19XX年〇月△日です。」
先生は生年月日をサラサラと紙に書いて何やら足したり引いたりしている。先生はプロフィールによると霊感・霊感タロット、スピリチュアルカウンセリング、恋愛成就カウンセリングのプロフェッショナルらしい。私の未来もそのスピリチュアルとやらな計算式でわかるのかしらと思いながら結果を待つ。以下、箇条書き

・私の今の数字は「7」で安定の数字
・恋愛は慎重なタイプ
・過去と未来には「3」と「1」の星があって男性性のある星に挟まれている
・なので1人で生きていこうと思ったら生きていける
・26歳のときに過去8年間の自分の行いの結果が出る
・外見やスペックではなく内面で人を好きになる
・運命と宿命は別。宿命は出会いでそれを自分で変化させていくのが運命
・自分の世界をまず大切にして
・今は自分磨きをすればいい
・自分がこの人だ!と思ったらその人は自分と周波数の合う人なので絶対大丈夫
らしい。私と同じ生年月日の人はこうらしいので参考にしてください。

次にタロット占いも同じ先生にしてもらった。

・結婚できる
・これから3人の人に出会う。運命の人にするかは自分次第
・2017年の1~3月はグズグズしてるけど4月に内面的な変化が起こる
・そこからは上昇する
らしい。当たるも八卦当たらぬも八卦というが、特に「当たってる!」も「全然違う!」というものもなく、これからのことの占い結果もたぶん来週くらいにはすっかり忘れてしまうのだろう。「自分は初対面の人からこう見られているのだな」ということを学ぶことができた。あと占いというよりカウンセリングな会話がかなり多く、「自分のことをまず好きになって」だとか「自分の幸せを決めるのは他でもない自分自身」だとか途中から「あれ、占いってなんだっけ」と思った。最終的には「自分を信じて!大丈夫!自信もって!」とまるで「お前は占い師版松岡修造か」とツッコミを入れたくなるような鑑定結果(?)で終了した。あれ、占いってなんだっけ…。

まとめる。鑑定結果はさておき、何か自分の背中を押してほしいときとか、自分に自信の持てないときとかに「根拠のない根拠」を自信100%で提示して応援してくれるのは結構心強いのかもしれないと思った。誰も悪くない。だってそういうものだから。おそらく最初の第一印象や話し方。目の動かし方などである程度相談者を見定めて、道具(タロットカードや星座など)を使って相談者が言ってほしいことを言う接客サービスの一つなのだろう。なるほど。友人のいうとおり占いも立派な遊びの一つだ。会話のネタにもなるし。個人的にはもう行かなくていいかなと思ったけれど、1度くらいお遊びで行ってみる価値はあるとも思った。

次回シリーズ予告:「アトラクション感覚で婚活パーティーいってみた。」