最近読んだ本など


こんにちは。こんばんは。
または、おはようございます。
むしろ御機嫌いかがですか。とかの方がいいのかもしれない。時間を気にする挨拶を文章で使うのは少し抵抗がありますね。いつ読まれるかわからないので。

この前更新したのが1ヶ月前ですか。
1ヶ月はあっという間だったなぁ。小学生の頃とか1週間が半年くらい長く感じたものですが。年齢によって時間の体感スピードがどのくらい変わっていくのか知りたい。

最近観た映画
・イントゥ・ザ・ウッズ
・バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

それぞれの感想はまた別の場所で。
「イントゥ・ザ・ウッズ」はラプンツェルの母親殺しとかディズニーにおける精神的親殺しについて。「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」はロングカットについて、映画と戯曲と役者の関係。「博士と彼女のセオリー」は存命する人物を撮るということについて、自分自身は自分自身の第三者になれない宿命について感想と共にそれぞれ書けたらなと思います。いつ書くんだろう…。


最近読んだ本
ウィキッド(上) 誰も知らないオズの物語
まだ上巻しか読んでません。これが原作のミュージカル「Wicked」が好きなので読んでいますが、ミュージカルとは全く別物と言ってもいいくらい違っていて驚きました。一緒のところなんてキャラクターの名前くらい。これはこれでとても面白いです。同じ裏話といってもこちら(原作)は重く暗く濁っていて、時々見つかるロウソクの灯りのような温かさを大事にしながら読み進める…といった具合。ミュージカルは重いテーマを常に感じさせつつ華やかさ、楽しさ、明るさを押し出したものなので「脚本家よくぞここまで仕事したな!!!」と思わず笑ってしまう。どっちも好きです。

コリン・ファース主演のBBCドラマ「高慢と偏見」が放送当時大流行して、あまりにもハマった人が「ブリジット・ジョーンズの日記」を書いた。という謳い文句が「高慢と偏見」のDVDのパッケージにあったことやフォロワーさんのお勧めもあって読みました。今から20年も前の作品ですが、30代女性特有のしがらみや焦り、ジレンマなどが面白おかしくではありますが、生々しく描かれていて「20年経っても世界は何にも変わってない…。」と少しションボリしてしまいました。どれだけドジしても禁煙できなくてもダイエット成功しなくても(明日から)頑張るブリジットは私の友達になりました。映画「フランシス・ハ」と近いものがありますがこちらの方がきつかった。

・厭な物語(文春文庫)
後味の悪い厭な話を詰め込んだアンソロジー。どの作品も面白くて気分悪くて怖くて胸糞悪くて最高でした。腐った生ゴミに顔面を突っ込んだような読後感が味わえます。アガサ・クリスティーなどの著名な作者の物語も多く掲載されていて、彼らが書いた短編のそれぞれのタイトル下に作者紹介があってそこもよかったです。現実世界で嫌な思いなんて勿論私もしたくはありませんが、時折急に本や映画などに対して「胸糞悪い物に触れたい!!嫌なものが見たい!うんざりしてショックを受けて疲れたい!!」みたいな欲求がムクムクと何処からか湧いてくることがあります。あるよね? そんな貴方に是非オススメしたいです。

この本の中で気に入った話
・くじ(シャーリイ・ジャクスン)

あと、似たような本でいうと
岸本佐知子さん選書、翻訳の短編アンソロジー「居心地の悪い部屋」もオススメです。「厭な物語」は人の心の恐ろしさを描いたものが多いですがこちらは理解が追いつかない得体の知れない恐怖を味わえます。両方読んでみてどちらが自分にとっての良い「嫌な本」が比べてみてもいいかもしれません。皆さんの思う最高に最低で嫌な本があれば教えてください。

・むかしのはなし(三浦しをん)
日本童話をモチーフに現代風に書き直した短編集。最初は「あれ?これ本当にモチーフにしてるの?」と思いますが中盤から後半にかけてじわじわとこちらがニンマリしてしまうようなヒントがあちこちに散らされていて最後に「ははぁ!やられた!」ともっていかれます。構成が素晴らしい。

そういえばアニメ「日本昔ばなし」で貧しい男性が好きな人と結ばれたいが為に永遠と花占い(好き、嫌いで花びらを千切っていくやつ)をする話がとても好きでした。



やっぱり読書はいいなあ

季節の変わり目ですので皆様お身体ご自愛下さい。ではまた